「イカゲーム」は456億ウォン(約44億円)の賞金がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々が、最終的な勝者になるため、命をかけて極限のゲームに挑戦する物語を描くNetfilxの韓国ドラマ、です。
様々な人生の崖っぷちの人々がとんでもない高額の賞金につられ、謎の主催者、そして謎のサバイバルゲームに参加するという、あれ?どこかで聞いたような…、はい、そうです、まさに「カイジ」のような内容を想像するストーリーとなっています。
そのためすでにネットでは、パクリだ、盗作だ、などの噂もあがっていますが、実際のところはどうなのでしょう。
今回はそんな噂を検証すべく、日本原作のカイジ、そして今回のNetfilx韓国ドラマ「イカゲーム」のあらすじなどを比較しその違いを探っていこうと思います。
それではどうぞ!
Netfilxイカゲームは韓国版カイジのパクリ?
【Netflix】
2021.9.17〜配信開始
ドラマ『イカゲーム』
넷플릭스 “오징어게임” https://t.co/r3DhQ3LkIb
「456億 大人たちの童心が破壊される」
イ・ジョンジェ パク・ヘス 特別出演コン・ユ pic.twitter.com/xhyTMcCvtX— むさ(musA) (@ymusa2) August 11, 2021
すでに解禁されていた動画CM、その背景などからすでにそのストーリーをカイジのパクリだと評する方が多いようです。
では本当のところはどうなのでしょうか。
順をおって考察していきたいと思います。
そもそもイカゲーム、のイカってなに?
韓国人のアラフォーには懐かしい遊び。
日本人もアラフォー以上の方なら「けんけんぱ」なようなもの、といえばわかるでしょうか。
イカゲームとは上記の図のように子供向けの屋外でのあそびの一つです。
地面に大きな丸、三角、四角を書き、攻撃と守備に別れて遊ぶボールのないドッジボール?とでもお考えください。
丸、三角、四角で描かれた図が「イカ」の形に似ているので「イカゲーム」と呼ばれています。
Netfilxイカゲームとカイジのあらずじの違いをまとめ
イ・ジョンジェ&パク・ヘス、Netflix新ドラマ「イカゲーム」スチールカットを公開…正反対の魅力に注目https://t.co/tIEsLWYJYi
— Kstyle (@Kstyle_news) August 19, 2021
以上、イカゲームとカイジのあらすじをサラっとお伝えしましたが…似てますよね。
これに関して、本国韓国のイムミョンホ国大心理学教授は以下のように語っています。
『極端な状況において、参加者がお金と生きぬくために争い競争するという内容は、確かに日本の漫画「賭博黙示録カイジ」「バトルロワイヤル」また、アメリカ映画「ハンガーゲーム」などですでによく使われた素材です。「冒険的で刺激的なゲームをしながら育った若い世代との競争が激しくなったメディアが、刺激的なコンテンツを生み出す傾向がかみ合う結果』と評しています。
…うーん、わかったような、わかりにくいような笑
Netfilxイカゲームのあらすじは?
오징어게임 신이말하는대로 느낌난다 재밌을것같아ㅠ pic.twitter.com/mAN7FoFiEU
— тσм (@k_actor__) September 2, 2021
謎の場所に集まった456人の参加者たち。
1日1つのゲームを行い、総額456億ウォン(44億円)に向けての争いを行います。
ゲームに失敗した代価は、まさにその命!!
そして最後まで生き残ったたったその1人だけが賞金を勝ち取ることになる、という巨大なこの「生き残りゲーム」を開催する者、彼らはいったい何者なのか…?
参加者は、一世一代のチャンスをつかんで人生を取り戻そうと、この怪しげな提案を受け入れます。
しかし、すぐにゲームのその対価が己の命であり、最後まで生き残った1人しか全てを勝ち取ることができないことを知ります。
さて、一体勝ち残るのはだれなのか?そしてこの狂ったゲームの背景には一体なにか…?
「カイジ」のあらすじは?
僕、カイジなんで!
わろた🤣#モニタリング #藤原竜也#カイジ#ざわざわざわざわ#確かにカイジは藤原竜也以外考えられない pic.twitter.com/TeIfM4zgwr— ゆきよ🍎 (@teruteru790) July 4, 2019
定職に就かずフラフラと自堕落な毎日を過ごしていたフリーターの主人公カイジ。
優しい彼はある日友人の借金の連帯保証人になりますが、彼が夜逃げしたため多額の借金を背負うことになります。
そこから始まる彼の、夢か現実かもわからない狂騒の生死をかけた「ギャンブル」の数々にカイジは巻き込まれ、そして闘い乗り越えていきます。
そんな一世一代、命懸けの人生逆転ゲームを主人公の繊細な心理描写、ライバルとの頭脳・心理戦が大人気で、国内では漫画はもとよりアニメ、映画へのその人気を博していきました。
映画版・主演の藤原竜也も、彼自身、自分の映画人生を代表する最高の当たり役であったといっています。
Netfilxイカゲーム・カイジの共通点は?
9月17日配信の韓国ドラマ『イカゲーム』が楽しみすぎる
多額の借金を負った参加者たちが約43億円を賭けて子供遊びを模したデスゲームに挑む pic.twitter.com/OLkeCiqmcg
— サイ-SYK- (@ChannelPsyk) September 2, 2021
- 大人数が狂気のゲームに挑戦
- 賞金は高額、負けると死
- 漫画のカイジと今回の主人公は似てる?
今回ドラマで主人公のギフン役のイ・ジョンジェですが、結構漫画版カイジに似てますよね?
映画版のカイジでは藤原竜也でイケメンなカイジでしたが、やはりこの尖った鼻がカイジのトレードマークではないかと思います。笑
オマージュとして似ているシーンは?
マグネット非常階段のガチャ早速見つけたけどこれ無限に繋げたくなる🤔
ただ部品が欠品してたのがちょっと痛い😖全部色付きが良かったけど透明の階段てwwwカイジかよw pic.twitter.com/l8LUFbL3p0
— シャンプー買ったゆず(鬼) (@888YM888) September 10, 2021
イカゲーム🦑
とにかく人が死ぬあんまり感情移入するとけっこう辛くなるので一気に見る方が👍(疲れるけどね😅)私は2日で完走!昨晩はちょっと食欲なかった笑残酷だけど運営側の正体が気になってどんどん見進めちゃうしあの奇妙な感じが私的にはすごく面白かった!!
色々まだ謎だから続編期待🤝 pic.twitter.com/6HY4LkDcE5— 리 (@ri_korea_) September 20, 2021
階段…。
VIPたち、はこのような雰囲気ですが、黒幕のあの人はちょっと違いましたよね。
さすがに「ざわざわざわ」のセリフはありませんでしたが、音楽ではそれを表現しているとか。
ぁ。これ、だるまさんが転んだ…
カイジではなく、「だるまさんが殺した・神様の言うとおり」(2014年)主演:福士蒼汰、この映画との類似も韓国では指摘されていますね。
うーん。たくさんのベッド、というシーンはなかなか壮観でしたね。
このカイジの有名な高層ビルの平均台ゲーム「人間競馬」、は、まさに第7話の…でしたね。
じつはまだまだオマージュがあるそうですよ。
黒幕の正体はなぜあの人が?日本語吹き替えのまとめはこちら>>
女性の出場者たち
今回、カイジには登場しなかった、女性の出場者たち、という設定は新鮮でしたね。
女性が不利なゲームも多かったですが、しかし男性ばかりでは表現できなかった人間ドラマが女性の活躍によってさらに物語に深みを足していました。
>>今回でブレイク、セビョク役のチョン・ホヨンの美貌、写真はこちら
イカゲームが観れるのはNetflixだけ
まとめ
イ・ジョンジェ&パク・ヘス&ウィ・ハジュン、Netflix新ドラマ「イカゲーム」キャラクターポスターを公開https://t.co/mFW8zFm9Lg
— Kstyle (@Kstyle_news) September 8, 2021
Netfilxイカゲームは韓国版カイジ?パクリじゃないあらすじと違いのまとめ、というテーマでお話しました。
ファン・ドンヒョク監督はこのNetfilxイカゲームに関し、インタビューで次のように語っています。
<오징어 게임>은 황동혁 감독이 2008년에 구상하고 2009년에 쓴 이야기다. 당시 만홧가게를 자주 드나들며 일본 서바이벌물 만화를 즐겨 읽었던 그는 <도박묵시록 카이지> <라이어 게임> <배틀 로얄>과 같은 만화들을 보면서 서바이벌물의 요소를 한국적 상황에 접목할 생각을 한다. “게임을 정교하게 설정해 승리를 따내기가 어렵고 복잡하게 만든 일본 서바이벌물과 달리 아주 간단한 아이들 놀이를 통해 직관적으로 게임을 따르게 하면 새로운 서바이벌 장르가 만들어지지 않을까 하는 생각을 했다.”
(意訳)
「今回のストーリーは2008年に構想し、2009年に書いた話です。当時たくさん読んだ日本のサバイバル系漫画<賭け黙示録カイジ> <ライアーゲーム> <バトルロイヤル>を、どうすればそれらの要素を韓国的状況に融合できるかを考えました。
「ゲームを緻密に設定し、そのゲームに勝利を獲得していく日本のサバイバル系とは異なり、非常に単純な「子供の遊び」を通して直感的にゲームに転嫁した場合、また新しいサバイバルジャンルが作成されないかと考えました。」
パクリ疑惑も持ち上がったいる今作ですが、はっきり監督も「日本の作品群に影響を受けた」ことは名言されています。
2008年、2009年、には考えていた、と年号を言うところがちょっとわざとらしい、という見方もできますが、
(日本で過去に公開された映画シリーズ2作、藤原達也主演の『カイジ人生逆転ゲーム』は2009年公開、『カイジ2人生奪回ゲーム』は2011年公開、に合わせた発言でしょう。ただ原作漫画はもっと前ですが…)それもまぁ、この際、ご愛嬌、でしょう。
今回、ファン・ドンヒョク監督はNetfilxイカゲームを、
「現代の資本主義社会を表現する巨大なおとぎ話」と表現、過酷なゲームの参加者たちの様々な背景を、そこに実際の現代社会の競争によって彼らがいかにして追い詰められてきたかを描いたのだそう。
競争社会をイカゲーム、という「韓国の子どもたちの遊びという対極にあるもの」として表現されているのだとか。
「ゲームの中は、実際の世界のミニチュア版です。現実で起こっている競争をゲームという形にそのまま反映した」という監督の言葉からも、今回のゲーム参加者たちは互いに団結と裏切りを繰り返しながらも、ゲームの中で激しい競争と挫折を経験していくことになります。
その設定はまさにカイジとかぶることもあり、パクリといわれてもしかたない部分ではありますが、けしてそんな穿がった(うがった)見方でなく、一つのオマージュされた作品として愉しめばよいのではないでしょうか。
>>パクリ評価も高評価に転嫁?シーズン2配信の最新情報はこちら
追加情報:あなたはなぜギフンが赤髪にしたか意味がわかりましたか?↓