調査官クギョンイ12話最終回のネタバレ!あらすじ感想と考察まとめ!
10月30日よりスタートした新ドラマ「調査官ク・ギョンイ」。
警察出身の保険調査官ク・ギョンイ(イ・ヨンエ)が、事故に偽装された疑惑の連続殺人事件を解き明かすミステリードラマです。
その内容はスリラー、ミステリー、そしてコメディなど様々なジャンル含んだ非常に見応えのあるドラマです。
ネタバレも含みますのでまた視聴されていない方はご注意ください!それでは早速どうぞ!
調査官クギョンイ12話最終回のネタバレ!あらすじ
包帯の下にあった顔がヨン理事ではなくクギョンイであったことに怒り狂うイーギョン。
今回の作戦は全てクギョンイの手の内にありました。
ヒョンテの会見騒動は自然となったものでしたが、
ヨン理事に塩酸がかけられる事件を演出したのも、
ギョンスがデータを渡したことも、全てクギョンイの思惑どおりでした。
さらに唯一の(K)の疑問であった、なぜこの拉致行動に繋がる彼女の行動を見抜けたのかは、
実は彼女が接触した「盗撮大学生殺人事件」の犯人になりかけた女学生のタレコミなのでした。
その女学生は、殺意を持っていた自分の人生を後悔しており、同じ苦しみをこれ以上イーギョンにしてほしくない、と思っていたのでした。
~
しかしイーギョンは次の提案をします。
クギョンイが死ぬか、それともコダムデータにあった罪人たちを殺すか、
その選択をクギョンイに迫ります。
ただこれもクギョンイは手を打っており、
爆薬の仕掛けられた大量殺人が行われる現場にはギョンスが駆けつけます。
そして間一髪、全員を救出に成功。
そのギョンスたちの行動を最後は信じ、大量殺人現場の爆薬スイッチを押すクギョンイ。
その姿をみて、「はじめて自分が理解された、してくれた」クギョンイの存在にイーギョンは思わず涙を流すのでした。
しかしそれもイーギョンを逮捕する作戦だったことに気づきクギョンイと争いますが、
その場になんとクギョンイを裏切ったヨン理事たちが来襲、銃撃戦が展開されます。
爆薬などを駆使しその場から脱出したクギョンイ、イーギョン、そして現場にいたサンタ。
逆に爆薬の被害を受け、ヨン理事たちはそれがきっかけで公に自分たちの罪がさらされることになり、逮捕となるのでした。
~
あらかじめ用意していたコンテナに逃げ込んだイーギョンと人質になっていたサンタ。
しかしその場にはゴヌクの助言により先回りしていたクギョンイが。
サンタがなぜクギョンイの元にいたのか、その理由を
5年前の女子高生の溺死事件、その女生徒の彼氏であったのがサンタであり、
サンタはその贖罪の想いからクギョンイの元にいるのだ、とイーギョンは説明しました。
それを聞いて心乱すクギョンイですが、しかしやはりサンタのことを守り、
列車からイーギョンと共に身を投げます。
憔悴の2人は警察に保護され、ついにイーギョンは逮捕となるのでした。
~
クギョンイチームは「ギョンス探偵所」として新たなスタートを。
クギョンイ、サンタ、ギョンス、そしてその事務所オープンを祝うナジョ匕たち、ですが、
そこには事務所の最初の顧客が現れます。
誰もが知る女性が訪れたことにより、驚く一同。
ただクギョンイだけはつぶやきます。
「怪しいわ…」と。
(最終話おわり)
調査官クギョンイ12話最終回のネタバレ!感想と考察
シーズン2への可能性も残しつつ、出来る限りの伏線回収で幕を閉じた、っといった感じでしたね。
イーギョンの刑務所脱走を思わせる最後のアニメーションも、
どこかそうなってほしい、というのがずっと観てきた視聴者の気持ちでもあったと思うので良かったのかな?w
ギョンス、最大の大活躍
実は(K)にデータファイルを渡したのもクギョンイの作戦であったことも明かされました。やはり裏切りものじゃなかったんだ!
そして最後は探偵事務所の代表?となるギョンスですが、それよりも今回での一番の活躍はやはり爆破現場での咄嗟の判断による「冷蔵庫」への避難でしょう!
個人的にギョンス推しなのでw、あのシーンにはしびれました。
ナジョ匕が以前貴重なデータチップを自宅冷蔵庫の野菜室に隠していたのを覚えていたギョンス。大手柄だ!
ナジョ匕の司法取引?
コダムの殺害シーンが収まったデータを持って検察に出頭。そのデータの存在は現場にいたナジョ匕の罪も問われるものではありますが、そこで彼女は司法取引を提案。
おそらくコダムのデータに収められていた、多くの政治家や資産家たちの隠れた罪人たちのデータを取引に使ったのでしょう。
その見返りですが、罪を問われないことと、あとはおそらく「検察」への就職斡旋ではないでしょうか。
最後のギョンス探偵事務所にはお祝いを持ってきた時点で彼女はこの探偵事務所に属さないことを表していました。
シーズン2がもし制作されれば、「探偵事務所」、そしてそこに協力する「検察機構」という展開を狙った終わり方でした。
くまのぬいぐるみ
ドラマで何度も登場したのが熊のぬいぐるみ。
キム部長に殺されかけ、九死に一生を得たゴミ廃棄場では目がもげた熊のぬいぐるみに精神的に助けられたり、
大量爆発殺人現場にも、ホ・ソンテをしばりつけていたのも熊のぬいぐるみ、
そして最終話ではなぜか「目を隠した」熊のTシャツを来たクギョンイ。
今回のシーズン1では回収はされませんでしたが、この「熊」という存在はクギョンイを守る存在として扱われているようです。
少年、元気になったな!
病院に差し入れをするため見事なパルクールを見せた少年。
その正体があのメロンマスクこと、引きこもりゲーム少年!
もはや外にでて体を鍛えているんだねぇ…という意味ではなく、
これもシーズン2があれば、忍者のように華麗に身のこなしができる味方キャラ、
となる伏線でしょう。
ある意味、正直一番感動したのがこいつらの愛!
ヨン理事の猟銃に撃たれ、瀕死の状態となったゴヌク。
おそらく脱出先、として今回あらかじめ準備をしておいたコンテナの場所を、
ギョンスに伝え意識を失いました。
そんなゴヌクを病院の集中治療室で見守る男性…
やっぱりダエホかよ!!泣ける!!!!
10話で話していた「いつまでも待ってるから…必ず海にいこうな」というダエホの言葉を思い出し、涙がこぼれました。
脱出用コンテナの番号20416
イーギョンがサンタを人質にしつつ、用意していたコンテナに逃げ込みましたが、
そのコンテナの番号は「20416」。
なんのことは無い番号の羅列ですが、やはりここは韓国人からすればどうしても思い出されるのが
「20(14)年4月16日」に起こった大事件の「セウォル号沈没事件」のことではないでしょうか。
韓国南西部の珍島沖で旅客船セウォル号が沈没し304人が死亡・行方不明となった大惨事。
韓国の複数のメディアは事故当時、不確かな話や他メディアの報道を確認もせず、誤報を連発。
当時の朴槿恵政権が救助の方針も立てていなかった時期に「渾身の救助作業をしていた」とも報じたり、多くの船客(高校生の団体客なども含まれていた)を助けず船長や船員が我先にと脱出などなど。
救助に失敗した政府や当時の責任者の大人たちの責任回避に非難が噴出。
これを機に韓国社会でメディア不信が決定的になる事件でした。
ある意味、無責任な大人たちの被害者(不仲の両親に山で置き去りにされたイーギョン。サンタの理由はこのシーズン1では説明無し)の若者たち、
彼らが閉じ込められたそのコンテナ、あの日付からの、
クギョンイという「善意の大人」が車外に助け出した、そんなちょっとしたセンチメンタルな象徴的なシーンでした。
黒猫ロイ
クギョンイとの死闘の末、列車の外に放り出され満身創痍の2人。
イーギョンの眼の前には黒猫が現れ、その猫に向かい「ロイ」と話しかけました。
黒猫ロイ、とは第1話で女子校時代のイーギョンが、用務員に殺されかけて救出した、
最後の生き残りの1匹の猫の名前でしたね。
迷わず「ロイ」と、すぐに猫の名前を呼ぶ時点で、イーギョンにとっては過去の思い出の猫の名前ではなく、
現在も常にイメージしている、「黒い存在」のその名前が、ロイなのでしょうか。
また、これまでの殺人動機の中でも、数少ない「守る存在」であった、その名前の象徴的な存在が「ロイ」なのかもしれません。
結局彼女の殺意の象徴として表現されていた「黒い存在」はシーズン2以降への持ち越し伏線となりました。
灯りを憧れの眼差しで見つめるイーギョン
愛を配る象徴的な代名詞といえば「サンタクロース」。
イーギョンが警察に連行される際の、その最後の駅となった場所には「サンタの村」というオブジェが。
そこで「サンタ村」=「サンタと仲間たち」に駆け寄られその中心にいたクギョンイに対し、その切ない眼差しを向けていたイーギョンが印象的でしたね。
最終話の冒頭、ヨン理事に扮していたクギョンイとイーギョンの会話の中で、
「自分のことを深いレベルで初めて理解してくれる存在に出逢った」
「そんな存在が初めて自分のために行動(殺人行為)してくれることを体験した」
その時に見せた感動と嬉しさのあまり泣いてしまったイーギョン。
拘留所の中で1人、差し込む夕日をいつものように感じようとする彼女。
4話ではクギョンイと共に、同じく夕日を観ていた際につぶやいた、
「光を飲み込めそうな気がするの…」。
それは、彼女の中に宿る「黒く暗い存在」に対して、本当は明るい陽射しで照らし消してしまいたい、
そんな感情があったのでしょうね。
…と、言った、彼女の良心が湧き上がるのか、と思いきや、
拘留所の中に響き渡る「殺して!」という叫びにやはり強く反応してしますイーギョン。
おそらく脱獄?するであろうイーギョンの、シーズン2でのそのマッドな部分には個人的に期待大ですw
サンタの正体
こちらの伏線は今回明確には回収されませんでした。
イーギョンの説明では、5年前の女子高生の溺死事件の、その彼氏であったのがサンタであり、
その濡れ衣を被ったクギョンイの夫がその後、妻にも疑われた事を苦に自殺したことを受け、
今も贖罪の気持ちからクギョンイに尽くしているのだ、という説明でした。
これが真実なのかどうか。
残念ながら今回のシーズン1では、はっきりと真相は語られませんでした。
これが真実だとする証拠としては、
- 峰柏女子高等学校 33回 同門記念 というコーヒーカップを持っていた
- クギョンイに尽くす理由が普通に考えて何もない
くらいなのですが、その逆として、
ギョンスがその後調査したかぎりでは、
- サンタは当時その高校に居なかった
- 偽名の可能性があるも、アルバムなどの写真情報からもサンタを確認することはできなかった
という点からもイーギョンの説明を否定しています。
「クギョンイに夫へのトラウマを思い出させること」は、クギョンイへの精神攻撃として最大の武器であることは3話冒頭でもイーギョンは知っていましたし、
今回のコンテナ内での対決シーンでそれを持ち出してきた、というのは有りえます。
ただどうもこれは「真実ではない」と考えるのが妥当なようです。
それは、同じくコンテナでの対決シーン。
クギョンイを殴り倒しダウンさせたあと、サンタを拳銃で問題なく殺せる瞬間があった際に、
イーギョンはその拳銃の引き金を引くことをためらっていました。
結果的にそのスキをつかれ、クギョンイと列車の車外に飛び出さされるのですが。
あのためらい、それはイーギョンは(K)としてこれまで、「悪人以外は殺さない」という美学を持っていたからこそ、
実はサンタを殺す理由を持っていなかった=サンタは5年前の事件に関与していない
と、考えるのが妥当だからです。
…ではなぜ、サンタは家のアルバムの中に、クギョンイの夫の写真を入れていたのか?
それはおそらくコーヒーカップからも、5年前の女子高生溺死事件の別の関係者、例えば女子高生の兄妹の可能性や、
または全く違う当時の事件におけるクギョンイの夫=先生への想いがあるから、という線が濃厚です。
そして3話やサンタの部屋に存在した「観覧車」というキーワードがなにかしらの意味を持っていそうですね。
特別出演:イ・ヨンエ
探偵事務所に初めて訪れたのは、韓国を代表する美人女優のイ・ヨンエでした。
…っていうのが、なかなか粋な演出でした。
森の背景をバックに佇むイ・ヨンエ…これまでドラマやCMでみせてきた、彼女の韓国の芸能界における立ち位置は「美しい清楚な圧倒的大女優」だったのに対し、
このクギョンイではボサボサ頭に小汚い衣装など、思いっきりこれまでのパブリックイメージをぶち壊すキャストを演じてきました。
最後のシーンで、美しい彼女を観て、「あ、やっとこれまでのイ・ヨンエだ」っと、
韓国の人々はホっと安心したのですが、そんな彼女に対して、クギョンイは言います。
「(それはホントの姿なのかしらね…)怪しいわ」と。
ドラマを通じて表現されてきた、事件の裏や登場人物の行動などなど、
あらゆるものを疑ってきたクギョンイが自身をも疑う…
視聴者にある意味の挑戦的な、不敵な笑みが最高のラストシーンを演出していました。
まとめ
調査官クギョンイ12話最終回のネタバレ!あらすじ感想と考察まとめ!というテーマでまとめてみました。
引き続きこちらでは「調査官クギョンイのネタバレ!あらすじ感想と考察まとめ!」をお楽しみください。