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真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

 

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

ますます物語が進み、その展開、呼び起こされる疑問、張り巡らされる伏線の数々、怪しいキャストの行動や、次々明かされている謎など、

毎週目が離せないドラマ「真犯人フラグ」。

考察が盛り上がっていますが、そんな中で、

「このストーリーに原作や基となる小説はあるのかな?」

「あるとすれば、その原作から謎の解読は可能?また犯人の正体は誰?」

という疑問は誰しも持つのではないでしょうか。

今回はそんな「真犯人フラグ」の原作は何なのか?その中で語られる犯人は誰?

という内容から、今回のこの「真犯人フラグ」の脚本家に対するプロフィールや作風からも、

今後の展開と内容や結末をネタバレ含みながら考察していきます!

>>03/13最終回でついにその真犯人が明かされました。それはこちら!

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真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

真犯人フラグ原作は?

 

まず、こちら、真犯人フラグに原作はありません。

企画・原案を秋元康(あきもとやすし)さんが、

脚本を高野水登(たかのみなと)さんが、それぞれ担当されています。

 

秋元康さんはいわずもがな、今回のこの「真犯人フラグ」でも、

前回同じチームで制作した人気考察ドラマ「あなたの番です」の流れをそのままに。

脚本の高野水登さんは、前回の「あな番」ではスピンオフ作品の脚本を担当。

そして今回「真犯人フラグ」ではドラマ本編メインの脚本を担当されています。

 

つまりこの作品はオリジナルであり、原作が存在はしません。

 

ただ、そのベースとなるような内容の作品や小説があり、それが下記に述べる

「ヴィヨンの妻」ではないか、とすでに噂になっています。

 

真犯人フラグ原作・あらすじ設定と言われる「ヴィヨンの妻」

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

第一話ですでに登場したこのキーホルダー。

こちらは「ヴィヨンの妻」とはっきり読み取れます。

このキーホルダーが家族が失踪した後の2回目に映ったシーンでは消えており、

これがキーアイテム、メッセージだと考察も盛んですが、

ではまずそもそもこの「ヴィヨンの妻」とはどんな内容なのでしょうか。

 

「ヴィヨンの妻」のあらすじ

こちらは1947年に文豪・太宰治の執筆した小説です。

あらすじは、

詩人·大谷は外を飲み歩き何日も家に帰らないことが多く借金を重ね、その妻である「私」(さっちゃん)と幼い子供に貧乏暮らしをさせていた。

ある時、大谷は入り浸っている小料理屋の金を勝手に持ち出して店の主人や女将さんと悶着を起こす。

翌日、私は何の当てもないまま私は小料理屋に出向き、金を返す用意ができすぐにそれが届けられるはずなのでそれまで店の手伝いをさせてもらいたいと申し出る。

一方、逃げていた大谷はバーで豪遊していたところを問いただされ、その日の夜に小料理屋に金を返しにくる。

それからも私は大谷のその他の借金を返すためだということで小料理屋で働き続け、大谷は相変わらず店に顔を出しつづけ、私は幸せを感じるようになる。

それとともに店の客をはじめ世の中の人はみんな後ろ暗いものを抱えながら生きているのではないかと思い至った。

後のまたある日、新聞紙上で大谷を「人非人」と評する記事があった。それを読んだ大谷は、小料理屋の金を盗んだのは本当は家族にいい正月を迎えさせるためのことだったと嘯き、私は人非人であってもなくてもただ生きていられればいいと応えた。 ※Wiki引用

つまり、

  • 酒好き女好きの詩人の夫と、その夫を愛する妻の物語
  • 夫は浮気を。妻は別の男性たちとのかかわり、肉体関係もできてしまう。
  • そんなお互いの「うしろめたさ」を抱えつつ、それでも愛し合い生きるていく2人

というストーリーです。

こちらは2009年に松たか子さん主演で映画にもなっています。是非一度御覧ください。

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

 

「真犯人フラグ」を「ヴィヨンの妻」と当てはめると?

以下、この「真犯人フラグ」の設定には「ヴィヨンの妻」が大きくリンクしている、

ということを大前提にしてお話します。(この前提がそもそも間違っていたらごめんなさい笑)

酒好き女好きの詩人の夫と、その夫を愛する妻の物語

「ヴィヨンの妻」の夫の職業は詩人。文字を生業にしつつ、奔放な生活をし家庭をかえりみません。

対して「真犯人フラグ」の相良凌介は大学時代に文芸サークルに所属、天才と言われ「小説」に深い関係がある設定ですが、仕事はまじめにこなし、家族の事も大切にしています。

お酒が好き、文字に関わる背景、という設定ではすでに共通するも、

その生き様に対しては相反するこの夫たち。

実はこれが、この「真犯人フラグ」の肝の部分、トリックの部分であると思います。

それは、相反しているのでなく、実は2人は共通する性格の男性である、つまり

「真犯人フラグの主人公・相良凌介にも放蕩な部分・二面性がある」という解釈です。

 

まじめで家族を大切にする会社員としての一面。

酒・女遊びにいそしむ小説家としての一面。

実は相良凌介には「ヴィヨンの妻」の夫同様、

それは今どきのドラマであれば「実は二重人格である」という設定が可能でしょう。

そして、そんな相良凌介を、妻の真帆は愛している、という設定です。

 

夫は浮気を。妻は別の男性たちとのかかわり、肉体関係ができてしまう。

相良凌介には、

部下の二宮瑞穂、

近所のシングルマザー菱田朋子、

そして冒頭から怪しさ全開だった本木陽香、と多くの女性が脇を固めており、

それぞれの女性との間に実は「男女」の関係があると思われます。

その前提で見ると、多くのシーンの不可解な部分が払拭されるでしょう。

真犯人

そして同じく、妻の真帆には、

夫の親友であり旧知の中の編集長・河村俊夫、や

写真では微妙な距離感の不動産社員・林洋一、

という男性たちも、真帆との実際の距離感がとても近い位置に居ます。

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

これは「ヴィヨンの妻」の主人公「私」の男性関係とも酷似しています。

映画でも「私」を演じる松たか子さんの周りには、

その「私」に恋い焦がれる妻夫木聡や堤真一のキャラクターが登場しました。

(さらに1人の男性とは犯され体の関係をもつ、というストーリーでもあります。)

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

 

互いに裏の面を持った夫婦。

小説とドラマでは符号させて考えると、色々な伏線が解釈可能になりますね。

 

お互いの「うしろめたさ」を抱えつつ、それでも愛し合う2人

「ヴィヨンの妻」で、主人公の「私」は、社会で働き接点をもつことにより多くの人間と出逢います。

そして、その生活の中ではっきり、気づくのです

「お店に来る客を含め、世間は皆全員が犯罪人であること、そして、皆、何か後ろめたい暗い罪を隠していること」に。

それは小説の中ではっきり名言されていました。

これはまさに、真犯人フラグのドラマの世界観、全員が怪しい存在、そして

「怪しくめえたら、もうおしまい。」

の世界観と共通しています。

 

以上のことからも、

物語の「鍵(キー)」=「キー」ホルダー=「ヴィヨンの妻」という伏線の説明、

そして、小説「ヴィヨンの妻」と境遇を同じくする、

二面性をもつ夫・相良涼介と、妻・真帆、の、お互いを複雑に想い合う境遇、

その愛の形を表したのが、この真犯人フラグ・ストーリーの根幹となります。

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真犯人フラグ脚本家の視点から内容と結末を考察!

今回の真犯人フラグ、どうしても秋元康さんの名前が先行しますが、

秋元康さんはあくまで「企画」「原案」であること、を忘れてはなりません。

このドラマの脚本は、秋元康さんではなく、高野水登さん、です。

そうです、この高野水登さんのことをもっと知れば、このドラマの傾向や考察がより精度高くなると思われますので、

今回この、秋元康さんではなく、実際のドラマの仕掛けを担当されている脚本家・高野水登さんについてご紹介していきます。

真犯人フラグの脚本家は高野水登

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!
  • 脚本:高野水登(みなと)
  • 生年月日:1993年7月29日 身長:183cm
  • 出身地:神奈川県
  • 出身校:日本大学芸術学部
  • 趣 味:漫画・映画・ゲーム・おいしい食べ物を食べる・陶芸・トンボ玉

まだなんと20代!しかし劇団の脚本・演出やこれまで多くの話題作の脚本など、今、最も勢いのある脚本家のお一人です。

代表作

【映画】

  • 2021年 映画『賭けグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』 
  • 2020年 映画『映像研には手を出すな』 
  • 2019年 映画『いなくなれ、群青』
  • 2019年 映画『賭ケグルイ』
  • 2018年 映画『3D彼女 リアルガール』

 

【テレビ】

  • 2021年 NHKEテレ『世界を変えた女の子』「エイダ・ラブレス編」 
  • 2020年 MBS『映像研には手を出すな』
  • 2020年 テレビ朝日系 『仮面ライダーゼロワン』 第23、24話 
  • 2019年 日本テレビ 日曜ドラマ『あなたの番です』

『賭ケグルイ』や『映像研には手を出すな』 というタイトルを聞くと、なるほどぉ、と思われる方も多いハズ。

漫画の原作をしっかりと実写化で表現できる、稀有な若手脚本家です。

作風

先の作品群からもわかりますが、原作、というその存在をしっかり守り壊さない範囲で、

どれだけ視聴者を楽しませるか、という味付け部分が特出している脚本家さんです。

さらに、こちらのインタビューでもありますが、

「非常に多くの情報量を処理できる」脚本を仕上げる腕前も確かだとのこと。

「真犯人フラグ」のような、2クールの長丁場ドラマで、しかも多くの伏線をちりばめながら進行するドラマでは、まさに現在ではもっとも適した才能ではないでしょうか。

そんなことより、とにかく若い!!

この若い才能と、もはやレジェンド級のプロデューサー・仕掛け人である秋元康さんの組み合わせによって、

この「真犯人フラグ」はよりそのおもしろさが加速しているようです。

「真犯人フラグ」と「ヴィヨンの妻」を高野水登はどう関連づけるか?

これらを踏まえ、先の原作・原案の一部と予想される太宰治の小説「ヴィヨンの妻」と、

この「真犯人フラグ」をどのように高野水登さんは紐づけていくのでしょうか。

 

まずひとつには、前述の説明どおり、

「漫画の実写化を得意とする脚本」=「ジェットコースターのような作風ストーリーを実際の人間の俳優に演じさせることができる台本を作成」

この部分が大きいでしょう。

 

また、「原作の範囲を守りつつ、視聴者を楽しませる仕掛けをほどこせる」部分も大きいです。

その2つの意味からも、

「夫と妻、2人の視聴者を見事にあざむく裏表の姿、を表現させつつ、そこに2人の愛を表現させる」

この流れで、結末に向かっていく可能性が大ですね。

ちなみに過去にはこんな遊びも

2020年放送の仮面ライダーシリーズ「仮面ライダー・ゼロワン」において、

高野水登さんはその劇中、第23話、第24話、の2話だけにおいて、脚本を担当されました。

その際の、第24話のタイトルがこちら。

「ワタシたちの番です」。(笑)

シレッと当時は放送されましたが、これは当然、「あなたの番です」のタイトル・パロディ。

日テレとテレビ朝日、と放送局も違う中で、サラっとぶちこんでくるあたり、

かなりの攻め手だとおもいます。笑

 

まとめ

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!

今回は「真犯人フラグ」の原作ではなく、「モデル」「原案」として、太宰治の小説、

「ヴィヨンの妻」をご紹介するとともに、その類似点、物語への伏線への影響を考察してみました。

 

「ヴィヨンの妻」では、ラストシーンは下記のような妻である「私」のセリフがあります。

新聞に「人非人(にんぴにん。ひとでなし)」と書かれていることを悲しむ夫に対し、

妻は言います。

「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」と。

 

これは、小説では「新聞」というマスコミに夫は攻撃されていましたが、

この「真犯人フラグ」ではSNSで炎上、攻撃されている夫の涼介に対し、

最終話では同じく宮沢りえさん演じる真帆が、夫の涼介役・西島秀俊さんに対して

静かに諭すような、そんなシーンが想像されますね。

真犯人フラグ原作の犯人は誰?小説脚本の内容と結末をネタバレ!というテーマでお話しましたが、引き続きこちらでは考察を続けていきます!

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