2025年8月8日に日本公開予定の『ジュラシック・ワールド/復活の大地(原題:Dominion)』。
恐竜シリーズの最終章として注目されていますが、海外ではすでに公開済みで、「期待外れだった」「正直ひどい」という声も出ているようです。
本記事では、海外レビューやSNSの反応から、なぜ酷評されているのかをわかりやすく解説します。
『ジュラシックワールド/復活の大地』あらすじ
まずは、『ジュラシックワールド/復活の大地』のネタバレなしあらすじを公式ページよりご紹介します。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年。かつて世界中に放たれた恐竜たちは、気候や環境に耐えられず数を減らし、今は赤道直下の限られた地域にだけ生息していた。秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)から、ある危険な任務を引き受ける。それは、人類を救う新薬を開発するため、陸・海・空の3大恐竜のDNAを採取するというものだった。チームとして集められたのは、ゾーラが最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)と古生物学者ヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)。チーム一行は、かつてジュラシック・パークの極秘研究が行われていた“禁断の島”へとたどり着く。そこは陸・海・空のどこから恐竜が襲ってくるかわからない、地球上で最も危険な場所だった。そして彼らは、世界から長年のあいだ隠されてきた、衝撃的な秘密とも直面することになる──
『ジュラシックワールド/復活の大地』キャスト
主なキャストをご紹介します。
スカーレット・ヨハンソン(ゾラ・ベネット役)
元特殊部隊オペレーター。恐竜DNA収集ミッションを率いる
マハーシャラ・アリ(ダンカン キンケイド役)
Zoraの信頼するチームリーダー
ジョナサン・ベイリー (Dr. ヘンリー ルーミス役)
恐竜学者。クラリネットのソロでも参与し情感を表現
ルパート・フレンド(Martin Krebs)
製薬企業の代表
マヌエル・ガルシア=ルルフォ(Reuben Delgado)
沈没家族の父親
ルナ・ブレーズ(Teresa Delgado)
Delgado家の長女
デヴィッド・イアコノ(Xavier Dobbs)
テレサの恋人
オードリナ・ミランダ(Isabella Delgado)
Delgado家の末っ子
『ジュラシックワールド/復活の大地』海外での悪い評判
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(ギャレス・エドワーズ監督)のレヴューが解禁。
視覚効果や音響が高く評価される一方で、脚本の弱さや人間描写の薄さ、そして目玉のミュータント恐竜の扱いが批判されている。
過去作の焼き直し感が強く、革新性や深みを期待する観客には物足りない出来映えか pic.twitter.com/odbbu7HihA— シリアスマン (@aseriousman00) July 1, 2025
XやIMDbでの海外の反応を見る限り「ジェラシック・パーク」シリーズの他の作品に比べると脚本の弱さやキャラクターの薄さ、ミュータント恐竜への不満の声が多かった印象です。
それでは、そんな海外での評価の一部を詳しくご紹介します。
I don’t recommend watching #JurassicWorldRebirth in a packed room with no A/C — the struggle was real, and for what?
This might honestly be the dullest entry yet. I was hoping for a knockout, but this one might just be the worst installment.
None of the characters were… pic.twitter.com/A3Xkmtr4Mg
— Sean Tajipour (@Seantaj) July 1, 2025
訳:#JurassicWorldRebirthをエアコンのない満員の部屋で観るのはお勧めしません。苦労したのに、なんのため?
正直、これまでのシリーズで一番退屈かもしれない。期待してたけど、最悪の作品かも。
キャラクターは誰も魅力的じゃなく、ストーリーは弱いし、ミュータント恐竜はめっちゃダサく見えたし、CGIもめっちゃ期待外れだった。
オリジナル『ジュラシック・パーク』はやっぱり超えられない。この時点で、もうこのシリーズの映画が作られなくてもいいかなって思う。
悲しいことに、このフランチャイズはまたしても期待を裏切った。
上記のコメントをしている @Seantaj は映画やポップカルチャー全般にレビューを行っているアカウントです。かなり酷評されています。初期のジェラシック・パークファンにとっては、スピルバーグ監督の一作目を超える作品は出てこないでしょうね。
“Jurassic World: Rebirth” is the worst “Jurassic Park” movie yet. A flat, emotionless retread of familiar ideas, with no sense of theme, scale, danger or awe. They were so preoccupied with whether or not they could, they didn’t stop to think if they should https://t.co/lX0e0ykwEA
— Siddhant Adlakha (@SiddhantAdlakha) June 30, 2025
こちらのコメントを投稿したのは、Siddhant Adlakha というX上で2.7万フォロワー(2025年7月時点)を持つ映画批評家、映像制作者、ライターで、特に映画やテレビに関する批評で知られています。その投稿の後も続く批評では、以下のように投稿しています。
ジョン・ウィリアムズのクラシックな『ジュラシック・パーク』テーマを、カメラがジャンバ・ジュースにズームインするシーンで使うのがフランチャイズの底辺だと思っていたけど、それは10年前の話。今やその底辺を少なくとも2つ超えるものがあって、その数は無限に思える。ひどい状況だね!
とも投稿しており、シリーズ全体の品質低下をユーモアと皮肉を交えて表現しています。
原文: 「#JurassicWorldRebirth had a solid concept—mutated dinosaurs on a new island. I was intrigued. But the movie just feels blah. It’s a string of forgettable scenes that go nowhere. One river sequence stood out, but the rest blurs together. The characters are dull, there’s zero chemistry, and I found myself rooting for the dinosaurs just to feel something.」
訳: 「#JurassicWorldRebirthは新島でのミュータント恐竜という面白いコンセプトだった。期待してたけど、映画はなんかパッとしない。忘れられるシーンの連続で、どこにも進まない。川のシーンだけ目立ってたけど、他はぼんやり。キャラクターは退屈で、ケミストリーゼロ。恐竜を応援したくなるほど何も感じなかった。」
@theFLICKpick (2025年6月30日)
かなり辛辣で的を得ているコメントです。川のシーンは予告の中にも年度か登場していたので、コマーシャルなどを目にした人も多いかと思います。と言うことは予告編だけで十分だったと言うことでしょうか。
こちらは、日本語のツイートでしたが引用しておきます。
「#JurassicWorldRebirth やはり予想通りというか大した見せ場もなく終わってしまったよ。ストーリーもありきたりだし、恐竜に見えない変なモンスターも出てきてこれ何?って感じ。感情移入できるキャラもいない。そう考えるとクリスプラットほんと良かったなあ。何よりマハラーシャアリの無駄遣い!」
@reiwithmovies (2025年7月10日 04:09 +07)
「マハラーシャアリの無駄遣い」というコメント、確かにその通りかもしれません。 あんなに素晴らしい役者さんを起用できるのは、ハリウッドでもシリーズものだからこそ潤沢な予算が確保されているからですよね。シリーズの看板があるからこそ、スター級のキャストを揃えられる土壌があるんだと思います。ただ、「無駄遣い」と感じられているということは、ストーリーやキャラクターの掘り下げが不足していたせいで、彼らの才能を活かしきれなかったのかもしれません。
予算をキャストに注ぐより、脚本や演出に投資していれば、もっと違った結果になった可能性もあるのかなと想像してしまいます。
『ジュラシックワールド/復活の大地』海外での良い評判
『ジュラシックワールド/復活の大地』の海外の反応は、酷評が多かったイメージですが、悪い評判ばかりではありません。ポジティブな評価も多数ありましたので、その一部をご紹介します。
原文: “Just saw #JurassicWorldRebirth and wow, the visuals are stunning! The dinosaur chase scenes are intense and the CGI is top-notch. Scarlett Johansson brings a fresh energy to the franchise. Definitely worth a watch for action lovers!”
日本語訳: 「#JurassicWorldRebirthを観たけど、ビジュアルがすごい!恐竜の追跡シーンは緊張感があって、CGIは最高レベル。スカーレット・ヨハンソンがフランチャイズに新しいエネルギーをもたらしてる。アクション好きなら絶対観る価値あり!」
@DravenReacts (2025年7月2日)
さすがはハリウッド映画なだけあって、視覚効果、CGI、アクションシーンは素晴らしい出来栄えだと絶賛しています。また、キャスト(特にスカーレット・ヨハンソン)の演技を高く評価しているようです。
原文: “#JurassicWorldRebirth delivered some epic dinosaur moments! The river sequence was a standout, and the practical effects mixed with CGI looked seamless. A solid addition to the franchise for fans who love the spectacle.”
日本語訳: 「#JurassicWorldRebirthはエピックな恐竜シーンを提供してくれた!川のシーンが特に素晴らしく、実際の効果とCGIの融合がスムーズ。スペクタクルを楽しむファンにとって、フランチャイズにしっかりした追加だ。」
@Prefect_Timing (2025年7月3日)
やはり川のシーンは絶賛を得ています。こちらのコメントは、川のシーンでの実写とCGIの統合を称賛し、シリーズファン向けのエンターテインメントとして認めています。
原文: “Watched #JurassicWorldRebirth in IMAX and it was a blast! The scale of the dinosaur battles is insane, and Mahershala Ali’s presence adds gravitas. Not perfect, but a fun ride for Jurassic fans.”
日本語訳: 「#JurassicWorldRebirthをIMAXで観たけど最高だった!恐竜バトルのスケールがすごくて、マハーシャラ・アリの存在感が重厚感を加えてる。完璧じゃないけど、ジュラシックファンには楽しい乗り物だ。」
@CinephileDreams (2025年7月5日)
こちらの人はIMAXでの視聴体験が素晴らしいと絶賛しています。また、恐竜バトルのスケール、マハーシャラ・アリの演技を評価。完璧ではないが楽しめるというバランスの取れた意見です。
全体として、批評の方が目立つような印象ではありましたが、ポジティブな内容もちらほら見られました。
『ジュラシックワールド/復活の大地』海外での興行収入
‘JURASSIC WORLD REBIRTH’ has surpassed $500 MILLION at the global box office on a $180m budget. pic.twitter.com/dBvhS8nRRS
— Buzzing Pop (@BuzzingPop) July 13, 2025
『ジュラシックワールド/復活の大地』の総興行収入は5億3730万ドル(約800億円)と報じられています。(2025年7月現在)
2025年の映画の中でも6番目のヒット作。トップ10に入る成績は、競合する大作(例:『アバター3』や『スター・ウォーズ』新作など)が10億ドル超えを記録する中でも、『ジュラシックワールド/復活の大地』は安定した成功を収めたようです。
『ジュラシック・パーク』シリーズは1993年の初代公開以来、32年間にわたり世界的な人気を誇り、シリーズ累計興収は約60億ドルを記録しており、かなり稼ぎのいいシリーズのようです。『ジュラシック・ワールド』ブランドは、恐竜という普遍的な魅力とノスタルジーを武器に観客を引きつける強力な看板となっています。
ただ、シリーズの人気だけではなく、今回の『ジュラシックワールド/復活の大地』では、スカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリといったスターキャスト、ギャレス・エドワーズ監督(『ゴジラ』や『ローグ・ワン』で実績)の起用が、シリーズファンだけではなく、キャストのファンにも関心を高めた面もあります。
IMDbの6.2/10やXでの酷評(ストーリーやキャラの弱さ)にもかかわらず、5億3730万ドルを達成したのは、ブランド認知度とマーケティングの力。カジュアルな観客が「ジュラシック」という名前だけで劇場に足を運んだケースが多いと考えられます。
『ジュラシックワールド/復活の大地』の海外の評判まとめ
いかがでしたでしょうか。
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(Jurassic World Rebirth)が2025年7月2日に海外で公開され、早速さまざまな反応が寄せられています。全体的に海外の評判は酷評が目立つ印象ですが、その中にも良い評価が存在するなど、賛否両論が交錯しています。
かなり豪華なキャストを起用している割に、そのキャラクターたちがストーリーの中で活かされていない、などのコメントもあり、脚本の弱さが指摘されていました。
それでも、視覚効果やアクションを楽しむ層には一定の魅力があり、マーケティングの効果も顕著です。
ただ、キャスト陣が豪華だったこと、シリーズ全体でファンが多いこと、予告編などマーケティングにお金を使っていたことなどの効果で公開後の興行収入は順調に伸びてきているようです。
日本での公開を前に、海外の評判や見どころ(特にIMAXでの迫力ある恐竜シーン)を確認し、期待値を調整して劇場に足を運んでみるのはいかがでしょうか。シリーズファンにとっては懐かしさも味わえる一作となりそうです。公開後の反応も注目です。