―作業着姿でもキマってる!ジェイソン・ステイサムが挑む、最新のアクション映画―
2026年1月に日本公開が予定されている話題作『A Working Man』。
一足早くタイで鑑賞してきた私は、予想していたド派手アクションに加えて、思いがけず“静かな切なさ”や“社会的メッセージ”にも心を動かされました。
この記事では、ステイサムが演じたレヴォンの背景や、彼を取り巻くキャストたちの関係性、そして本作の世界観を支えた監督・脚本チームについてじっくりご紹介していきます。
さらに、観終わった後に感じた率直な感想や気づきもたっぷりと綴っていきますので、映画を観る前にも後にも楽しんでいただける内容になっていると思います!
『A Working Man』映画基本情報
まずは映画の基本情報をご紹介します。
監督 | デヴィッド・エアー |
脚本 | シルヴェスター・スタローン、デヴィッド・エアー |
原作小説 | チャック・ディクソンの小説『Levon’s Trade』 |
アメリカ 公開日 | 2025年3月29日 |
日本 公開日 | 2026年1月2日に公開予定 |
本作は、ジェイソン・ステイサムが再びアクション映画で強烈なキャラクターを演じることで注目されています。ジェイソン・ステイサムファンにとっては必見の作品になっていることは間違いありません。
『A Working Man』あらすじ紹介
ここでは簡単なあらすじをご紹介します。
『A Working Man』は、元海兵隊員で建設作業員として働くレヴォン・ケイド(ジェイソン・ステイサム)が、家族同然の上司の娘ジェニー(アリアナ・リバス)が誘拐されたことをきっかけに、危険な犯罪組織に立ち向かうアクション映画です。
もっと詳細なネタバレあらすじ紹介の記事はこちら

『A Working Man』キャスト紹介
映画『A Working Man』は、ジェイソン・ステイサムを中心に、多彩なキャストが集結しています。主要キャラクターとキャストの紹介、そして役者同士の化学反応や役柄の深さについて紹介していきます。
レヴォン・ケイド(ジェイソン・ステイサム)
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元ロイヤル・マリーン・コマンドーで、現在は建設現場の現場監督として働くレヴォン・ケイドをジェイソン・ステイサムが演じます。彼は過去の戦闘経験を封印し、平穏な生活を送っていましたが、親しい同僚の娘ジェニーが誘拐されたことをきっかけに、再び戦闘の世界に足を踏み入れます。ステイサムはこれまで『トランスポーター』シリーズや『ワイルド・スピード』シリーズ、最近では『ビーキーパー』など、アクションスターとしての地位を確立しており、本作でもその魅力を存分に発揮しています。
ジョー・ガルシア(マイケル・ペーニャ)

マイケル・ペーニャ
レヴォンの上司であり、建設会社の経営者ジョー・ガルシアをマイケル・ペーニャが演じます。彼の娘ジェニーが誘拐されることで物語が動き出します。ペーニャは『アントマン』シリーズのルイス役など、コミカルな役柄で知られていますが、本作では父親としての深い愛情と苦悩をリアルに表現しています。
ガニー・レフェティ(デヴィッド・ハーバー)
- デヴィッド・ハーバー
レヴォンの戦友であり、彼のミッションをサポートするガニー・レフェティをデヴィッド・ハーバーが演じます。ハーバーは『ストレンジャー・シングス』のホッパー署長役で広く知られ、本作では、レヴォンとの深い絆と信頼関係を持つキャラクターとして、物語に厚みを加えています。
ジェニー・ガルシア(アリアナ・リバス)

アリアナ・リバス
ジョー・ガルシアの娘で、誘拐されるジェニーをアリアナ・リバスが演じます。彼女の存在が物語の中心となり、レヴォンの行動の原動力となります。リバスは新進気鋭の女優で、本作での熱演が注目されています。
ウォロ・コリスニク(ジェイソン・フレミング)
- ジェイソン・フレミング
犯罪組織の一員であるウォロ・コリスニクをジェイソン・フレミングが演じます。フレミングは『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』などでステイサムと共演しており、本作でも二人の対峙シーンが見どころとなっています。
『A Working Man』作品情報紹介
監督・脚本:デヴィッド・エアー

デヴィッド・エアー
デヴィッド・エアー監督は、『フューリー』や『スーサイド・スクワッド』などの作品で知られ、リアリズムと緊張感あふれる演出に定評があります。また、映画『ビーキーパー』ではジェイソン・ステイサムと初めてタッグを組み、映画を大成功へと導きました。続く本作でも、主人公レヴォン・ケイド(ジェイソン・ステイサム)の内面とアクションを巧みに描き出しています。
脚本:シルヴェスター・スタローン

シルヴェスター・スタローン
『エクスペンダブルズ』で知られるシルヴェスター・スタローンは、本作の脚本を手掛けるとともに、プロデューサーとしても参加しています。スタローンがこの脚本を手掛けることになった背景に、彼自身が長年にわたり構想を練っていた物語『Levon’s Trade(原題)』を実現するために、ジェイソン・ステイサムとの過去の共演経験から、彼に主演を依頼したとされています。彼の経験豊かなストーリーテリングが、レヴォン・ケイドというキャラクターに深みを与えています。
作品の経緯
当初、原作の『Levon’s Trade』はテレビシリーズとして企画されていましたが、2023年のアメリカン・フィルム・マーケットで映画化が決定しました。その後、Amazon MGMスタジオが本作の配給権を取得し、2024年4月に主要キャストが発表され、同年5月末に撮影が終了しました。
見どころ
本作の最大の見どころは、ジェイソン・ステイサム演じるレヴォン・ケイドの迫力あるアクションシーンです。元特殊部隊員としての過去を持つ主人公が、誘拐された同僚の娘を救出するために奮闘する姿が描かれています。また、デヴィッド・エアー監督のリアリズムあふれる演出と、シルヴェスター・スタローンの緻密な脚本が融合し、緊張感と感情的な深みを持つストーリーが展開されます。
さらに、マイケル・ペーニャやデヴィッド・ハーバーといった実力派俳優陣の共演も、本作の魅力を一層引き立てています。彼らの演技が、物語にリアリティと厚みを加えています。
『A Working Man』は、アクション映画ファンにとって見逃せない一作となっています。
考察と感想:「A Working Man」に感じた武器プロパガンダ
ここからは私が感じた感想や考察をご紹介します。
『A Working Man』を観ていて、物語の裏側に流れる“武器の存在感”が妙に気になった。特に冒頭のオープニング映像では、日常にあるものが次々と武器へと変わっていく視覚的な演出が「この映像必要だったの?」とも感じた。
たとえば、コンクリートミキサー車の後ろのドラム部分がでかい手榴弾に変わってたり、釘が銃の弾丸になったりするカット。まるで「武器は身近にあるもの」というメッセージを無意識に刷り込まれるような感覚。普通のアクション映画のオープニングというよりは、プロモーションビデオかCMのような雰囲気もあった。
さらに物語の中盤、レヴォンが旧友のガニーの家を訪れて武器を見せてもらうシーンでは、銃器の種類、特徴、名称などがやたらと細かく紹介されていた。私はあまり銃に詳しくないから「なんか詳しいな〜」くらいにしか思わなかったけど、銃器に詳しい人にとってはテンションが上がるようなマニアックな内容だったと思う。そして、わかる人は、買いに行こうってなるのかな?ちょっとよくわからないですが、広告臭がする一幕。
こういう細かい描写や演出の積み重ねが、「武器=かっこいい」「武器=頼れるツール」みたいなイメージをじわじわと植え付けてくるようで、ちょっとしたプロパガンダのようにも感じて怖かった。(考えすぎかもですが、、、、)
もちろん、これがただの演出か、スポンサーの意向か、監督の趣味かは分からない。でも、アメリカという国の中で“武器”という存在がどれだけ日常に密接しているのか、その文化の一端を垣間見たようにも思える。
THE RIVERの記事でもガニーの武器庫について触れていましたので、リンクを貼っときます。ご興味があれば、ご参照ください。
まとめ
今回は、ジェイソン・ステイサム主演の映画『A Working Man』について、ネタバレありのあらすじをはじめ、脚本や監督、原作、キャストの関係性、そして私自身の感想や考察まで、幅広く掘り下げてきました。
アクション映画としての魅力は言うまでもなく、ステイサムの肉体を活かした本格的な格闘やガンアクション、そして静と動を使い分けた戦い方は、さすがとしか言いようがありません。
まさに“ジェイソン・ステイサム”のアクションが観られる作品でした。
今回は「怒りを抑えた静かな男」レヴォンという役どころながら、一度スイッチが入ると一撃で相手を倒すスピード感と迫力が炸裂し、ファンにはたまらない仕上がりになっています。
そんなハードなアクションの裏にあるのが、「暴力の正義性」と「その代償」という重いテーマ。20年以上アーミーとして正義のために戦ったにも関わらず、PTSDを抱え、娘の親権すら失ったレヴォン。その背景があるからこそ、彼の一発一発の行動に説得力がありました。
また、作中に何度も登場する“武器”の描写やプロモーション的な演出も、ただのアクション映画とは一線を画すポイント。「武器を日常に感じさせる」ような映像の数々は、少し不気味でもあり、アメリカ社会のリアルが垣間見えた気がします。
キャスト同士のケミストリーも素晴らしく、特にステイサムとデヴィッド・ハーバーの関係性には緊張感と深みがありました。
ストーリーの面白さはもちろん、演出や裏テーマまでじっくり楽しめる、骨太なアクション・ドラマ。日本では2026年1月2日に公開予定なので、ステイサムファンはもちろん、アクション映画が好きな人にも、ぜひ注目してほしい作品です!