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『もののけ姫』でシシガミ様の顔が変わる理由とは?その謎に迫る!

宮崎駿監督の名作『もののけ姫』に登場するシシガミ様は、昼は人間の顔をした鹿、夜は巨大なデイダラボッチに姿を変える不思議な存在です。

しかし、映画の中でシシガミ様の顔が急に変わるシーンがあります。

それはなぜなのでしょうか?この記事では、シシガミ様の顔が変わる理由とその意味について考察していきます。

シシガミ様の顔が変わるタイミングとその表情

『もののけ姫』でシシガミ様の顔が変わるのは、映画の序盤と終盤に2回あります。それぞれどんなタイミングで、どんな表情に変わったのか見ていきましょう。

  • 序盤:アシタカの傷を癒す前
    • シシガミ様は湖から現れ、アシタカを助けるために近づいてきます。その時、エボシに銃で撃たれてしまいます。その衝撃で顔が赤くなり、老人や猿のような顔に変わります。
    • この表情は、命を与える業を行うために顔が変化したと考えられます。赤い顔は血液や生命力を象徴しており、シシガミ様が自らの命を分け与えようとしていることを示しています。
  • 終盤:首を打ち落とされた後
    • シシガミ様はデイダラボッチに変わって森を歩いています。その時、エボシに再び銃で撃たれてしまいます。一度目は目が縦になりますが、すぐに元に戻ります。二度目は首が落ちてしまいますが、その顔は不気味な笑みを浮かべています。
    • この表情は、命を奪う業を行うために顔が変化したと考えられます。縦目は怒りや恐怖を象徴しており、シシガミ様が人間たちに対する怒りを表しています。笑みは皮肉や嘲笑を象徴しており、シシガミ様が自らの首を狙った人間たちに対する皮肉や嘲笑を表しています。

シシガミ様の顔が変わる意味とは

『もののけ姫』でシシガミ様の顔が変わることにはどんな意味があるのでしょうか?それはおそらく、 シシガミ様が生と死を司る存在であること を表していると考えられます。

  • 生命そのもの
    • シシガミ様は生命そのものであり、生き物に対してその命を与えることも奪うこともできます。映画ではアシタカや乙事主に命を与えたり、森やタタラ場の生命を奪ったりしています。シシガミ様は生と死の両方を持っているとアシタカは言っています。
    • 顔が変わることは、その生と死の力を表現する方法として用いられています。赤い顔は生命力を、縦目や笑みは死の力を表しています。シシガミ様はその顔で自らの業を示しているのです。
  • 自然そのもの
    • シシガミ様は自然そのものでもあり、自然界に対してその命を与えることも奪うこともできます。映画では森や山の生命を奪った後、再び命を宿しています。シシガミ様は月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返すとパンフレットに書かれています。
    • 顔が変わることは、その自然の力を表現する方法として用いられています。鹿の顔は自然界の一部である動物を、デイダラボッチの顔は自然界全体を表しています。シシガミ様はその顔で自らの存在を示しているのです。

まとめ

『もののけ姫』でシシガミ様の顔が変わる理由は生と死、自然を表すため 以上、『もののけ姫』でシシガミ様の顔が変わる理由とその意味について考察しました。シシガミ様は生命そのものであり、自然そのものでもあります。その力や存在を表すために、顔が変わることがあります。赤い顔や縦目や笑みは生と死の力を、鹿の顔やデイダラボッチの顔は自然の力を表しています。シシガミ様は言葉ではなく、顔で自らを語っているのです。