Netflix「今、私たちの学校は」最後ラスト結末の意味は?原作と違う最終回を考察!というテーマで!
※こちら作品の最終回・ラスト・結末のネタバレ記事です。まだドラマを視聴されていない方はご注意ください
米動画配信大手、Netflixのオリジナル韓国ドラマ「今、私たちの学校は」が、コンテンツの世界人気ランキングで初登場1位を記録したとのこと。
この大人気ドラマ「今、私たちの学校は」ですが、すでに一気観された方も多いのでは。
そして観終わった方なら、やはり気になるのがあの最後最終回、ラストシーンの意味でしょう。
これまで一緒にゾンビたちと戦い脱出したメンバーが集い、そして最後の会話の後のあのシーン…。
すでに様々な意見や見解が分かれているあの最終回のラストシーン。
今回はあのラストシーンの意味を原作と比較しつつ、考察していきます。
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Netflix「今、私たちの学校は」の概要・ポイントは?
まずはおさらい。
概要
原作は2009年~2011年まで連載されたウェブ漫画。
Netflixドラマは一部設定やキャストを変更し全12話となりました。
あらすじ
ゾンビウイルスが広がった校内に閉じ込められた、ヒョサン高校の生徒たち。
次々の仲間・友人・先生たちがゾンビ化する中で学校に取り残され、救助を待つ生徒たちは、果たして生き残ることができるか?
配信背景
「新感染」「キングダム」に続く韓国ホラー作品の3作目。アジア、及び世界配信におけるNetflixの期待のコンテンツの一つでした。そしてその結果は世界同時1位と最高の成績を。
詳細
- ドラマタイトル: 今、私たちの学校は
- ハングルタイトル :지금 우리 학교는
- 英語タイトル: All of Us Are Dead
- NETFLIX公開日 :2022年1月28日(金)
- 話数 12話/計:11時間49分(709分)
- 撮影期間 :2020年6月12日~2021年2月16日
- 原作 NAVERWEBTOON原作漫画【今、私たちの学校は】作家:チュ・ドングン
- 製作 :パク・チョルス
- メーカー :フィルムモンスター、JTBCスタジオ
- 監督: イ・ジェギュ、キム・ナムス
- 脚本: チョン・ソンイル
- 主演: ユン・チャニョン、パク・ジス、ロモン(パク・ソロモン)
Netflix「今、私たちの学校は」の最後・最終回ラストシーン
最終回は以下のような展開となりました。
【最終回あらすじ】
政府はパニックになった街とゾンビに対してついに空爆を実行。
からくも学校から離れ森に逃げていた生徒たちは、爆撃を受けた学校の焼け跡でチョンサンの姿を探しますが見つかりませんでした。
生徒たちは市街地へたどり着きますが、そこでもゾンビに襲撃に合います。
実は免疫があり、人間性を備えたまま半ゾンビ化しているクラス委員長のナムラは、ゾンビとしての人を食べたい衝動を抑えられなくなり、1人でどこかへ行ってしまいます。
スヒョクとオンジョはナムラを発見しますが、彼女は人を食べているところ。ナムラはオンジョも食おう襲いかかりますが我にかえり、逃げるようにそのまま姿を消したのでした。
その後、オンジョやスヒョクたち脱出メンバーたちは軍に無事確保され、隔離施設に保護されました。
ウイルスについては数ヶ月経っても全てを解明できず、政府や研究機関は隔離期間を伸ばし続けました。
ある日、夜に隔離施設を抜け出して山に登ったオンジョは、学校がある場所に焚き火を発見。翌日スヒョクにそのことを話すと、ハリやミジンらみんなもついて行くことに。
焚き火には、ある思い出があったのでした。
夜になり、オンジョたちは隔離施設を抜け出して学校の屋上へ行くと、そこに焚き火があり、数ヶ月行方がわからなかったナムラがそこに現れます。
ナムラとの再会を喜ぶメンバーたち。ナムラの口調は全くゾンビ化を感じさせない、人間性のある優しいナムラでした。
「今でも自分たちは友達だよ!私たちと一緒に住もう!」
ナムラにそう伝えるオンジュですが、ナムラは、
「その言葉だけで十分」、と言います。
そして、
「自分と同じ半ゾンビがまだたくさんいて、ここでやることがあるの。だから一緒には住めない。でも、一緒にいれなくても友達だから。それだけで十分」
どこからともなく聞こえてきたゾンビの呻き声を聞いたナムラは、
そう言って屋上から飛び降り夜の闇の中へ駆け出していきました。
それをまっすぐ眺める生徒たち…。
(最終回おわり)
Netflix「今、私たちの学校は」の最後ラストの意味は?
最後のシーン、
ナムラは人間性豊かな、しかし意味深な言葉を残し、その後、ゾンビである超人的な運動神経のまま、
彼女は校舎から飛び降り駆け出していきました。
本場韓国、および日本や世界中でも、あのラストはどのような意味があるのか、様々な考察が展開されています。
以下、代表的なものは、
- ナムラは半ゾンビの力を持つ超人であり、ダークヒーローのように生き残っているゾンビを防ぎに向かった。
- 聞こえた声はゾンビ討伐の政府・軍隊。彼らから仲間の半ゾンビたちを守るため闘いに向かった。
- 生徒たちには優しい言葉をかけたが、やはり半ゾンビの血は止められず、自分と同じような仲間の半ゾンビたちと共に、生徒たち以外の人間を捕食に向かった。
という3つです。
全く異なる内容で、どうしてこんなに考察が異なるのか、というのは、やはり最後のナムラのセリフのせいでしょう。
「自分と同じ半ゾンビがまだたくさんいて、ここでやることがあるの。だから…」
この最後の、「だから、どうるの??」が、視聴者の感覚によって全く違う想像が出来てしまうからです。
みなさんはどう感じましたたか?
まず、原作の漫画はどのような最後ラスト結末だったのか?
原作が書かれたのは2009年。まだ一般的にスマホも普及せずドローンも飛んでいない時代に書かれた作品でした。
そのため今回のドラマとは、その背景や設定、さらにラストシーンも漫画版と異なっています。
その違いを簡単に説明すると、原作では
- ウィルスの正体は隕石に付着していた未確認生物が海底で進化したもの
- 最後は森で発見されたナムラが被検体とあり抗体を抽出成功、人類は救われる
というものです。
しかしドラマでは、
- ウィルスは化学教師が生成した人工ウィルス
- ウィルスを解決する方法は見つかっていない。ナムラとは距離がある。
と、物語の根幹をなす部分が大きく変更されています。
なぜ、最後ラスト結末を変更したのか?
これにはやはり、原作が書かれた2009年と、今回制作のあった2020年の間に、大きな世界の変化があったからでしょう。
原作者のインタビュー、メディアの報道などから総合的にわかりやすくまとめると、
やはり以下の2つがその理由のようです。
①世界的パンデミック・コロナウィルス
これはもう視聴者の全員が自分ごとのように実感したのではないでしょうか。
ただ、
2019年12月に中国・武漢で発生しその後世界に拡がった、というのが一般的な認識だとは思いますし、
またこのドラマの撮影・制作開始が半年後の2020年の6月からなので、(当然それより以前にドラマ撮影の準備期間はセット組みなど数ヶ月必要)
「コロナがあったからこのストーリーにした」というにはいささか期間が狭すぎ、ちょっと無理がある話です。
また、ゾンビもののストーリーとなると、このウィルスをゾンビ化の発生起源にするのは当たり前のことなので、
まさにここは、時代にうまくハマった!というところでしょう。
しかし、ウィルスへの免疫システムへの理解、隔離という対処法、右往左往する政府、
などがキャストのセリフに多くの修正と実感を伴ったことは説明されています。
これらの意味でも、まず
「ウィルス問題が解決した原作の世界」、から、
「ウィルス問題が解決していないドラマの世界」への変更は当然の流れでしょう。
②韓国人に深く刷り込まれた大惨事事件
漫画原作は2011年に最終回を終え連載は終了しましたが、その3年後。
韓国の世論を大きく騒がせた事件が起こりました。
それが「セウォル号沈没事故」です。
2014年4月16日、大型旅客船「セウォル号」が沈没。その際、修学旅行生など300人以上の多くの乗客が死亡。
ただこれが単なる沈没事故で終わらず、沈没の際に船を管理運行していた船長や作業員が乗客よりも先に避難していたことが発覚。人災としての側面が大きくクローズアップされた、死者多数の未曾有の大惨事となった事件。
乗客より先に逃げ出した船長などの大人たち、
犠牲となった多くの修学旅行の学生たちや乗客たち、
そして管理会社の対応、政府の対応、など、
深く記憶に刷り込まれたまさに「人災事故」でした。
今回のドラマでも、
- ウィルスが「宇宙からの未知生物」から「人工のウィルス」に設定が変更されたの意味
- ヘリでも救出をしなかったような、多くの大人が生徒たちを見殺しにした現実
それらが比喩的にドラマのストーリーと設定に影響を与えていることは明白でしょう。
そしてドラマ版では、最後ラスト結末にどのような意味をもたせたか?
- 人災であるゾンビ・ウィルス事件
- 大人の身勝手さとその犠牲になる高校生
この要素を踏まえた上で、では今回のラストを考察してみると、先の3つの考察がより明確になってきます。
ナムラ「自分と同じ半ゾンビがまだたくさんいて、ここでやることがあるの。だから…」
- ナムラは半ゾンビの力を持つ超人であり、ダークヒーローのように生き残っているゾンビを防ぎに向かった。
→ナムラのセリフにもあります。「高校生って。大人でも子供でもない存在でしょ」
それは同時に「完全ゾンビでも、もはや人間でもない、半ゾンビという存在」の自分と重ね、
大人たちの犠牲になった自分たち(沈没事件の被害者)のような犠牲者を、
それはある意味「幽霊」のような半ゾンビをこれ以上増やさないために、
私は彼らをこれ以上増やさない、被害が出ないように抑えにいく
これが正解では、と、私個人は思います。そしてこれが一番、「コロナ」「セウォル事件」を踏まえた上での最も未来志向のある最適解であると感じます。
ちなみに、
- 聞こえた声はゾンビ討伐の政府・軍隊。武装した彼らから仲間の半ゾンビたちを守るため、軍隊に対して闘いに向かった。
- 生徒たちには優しい言葉をかけたが、やはり半ゾンビの血は止められず、自分と同じような仲間の半ゾンビたちと共に、生徒たち以外の人間を捕食に向かった。
これらの考え方も、できるっちゃーできるんですが…。
「コロナ」「セウォル事件」に対して、と考えると全く反省が無い、というか、
やり返し!仕返し!恨みつらみ!なので…まぁ世界には色々な民族性はありますけど…ね。
果たしてそんなテーマで世界同時配信、などこのご時世で許されるかなぁ…と思います。w
Netflix「今、私たちの学校は」を視聴するには?
こちら、Netflixオリジナル作品となります。
そしてそんな最後ラスト結末がどう続編シーズン2に?
ナムラは半ゾンビの力を持つ超人であり、ダークヒーローのように生き残っているゾンビを防ぎに向かった。
この流れでシーズン2は制作されると予想します。
さらに、勇敢だった、報われない片思いで非業の死となったチョンサン、
途中からすっかり悪役・ナムラと同じ半ゾンビのギナム、などもこの流れであれば続投でしょうね。
ただそうなると、ゾンビもの、というより、アクションヒーローもの、になってしまいそうですがw
まとめ
「今、私たちの学校は」最後ラスト結末の意味は?原作と違う最終回を考察!
やはり原作漫画はすでに13年前の作品であり、その間に多くの出来事がありました。
それらを踏まえてのメッセージ性、テーマの修正は時代だからこそ、であり、
この「ウィルス」という今全人類が日常レベルで直面している問題に対しての、
タイミングが抜群の比喩的作品となりました。
ラスト結末に対しては様々な考察が可能ではありますが、個人的にはやはり
「未来志向」
のあるメッセージであることを願いたいですね。それがまたシーズン2への膨らみに、など、
上手い具合にNetflxの商売に乗っちゃうのは悔しいですがw
あと、もしこの記事を読んでいただいてるアナタが普通のNetflixユーザーなら。
せっかくなので、もっとこのNetflixを上手に有効利用してみませんか?
と、いうのも、このNetflixだと、普通は観れない「ジブリ作品」や「君の名は」「天気の子」などの新海作品、さらに昨年公開の細田作品「竜とそばかすの姫」も実は観れるんです。
こんな感じ↓↓
英語タイトルになってますがもちろん日本語で視聴できます。
特に小さなお子さんの子育てされてる方には、人混みや電車の中など、
「泣いたり騒いだりで他人に迷惑を掛けたくない時」に、
この「スマホ動画を見せて」助けられてる親御さんも多いですよね。
その子供に見せる動画リストの中に「ジブリ作品」なんかがあると、
もうこれはすごく助かるやつ!
※普段はちゃんと親子のコミュニケーションをしっかりして、
その上での、「時間を決めたスマホ視聴」の上手な利用は、
現代の子育てでアリだと思っています。
これ、「VPN」という方法(違法じゃありません)を利用するんですが、
これだとさらに、ジブリ作品などが観れるだけでなく、
「公共Wi-Fiを利用した時の盗聴詐欺の予防」
にも繫がる特典まで。
よく外出先で「公共の無料Wi-Fi」を利用される方は今ホントにご注意を。
※昨年の日本のネット犯罪の被害総額は2,289億円。(しかも賠償なし。)
そんな、
- Netflixでジブリなどアニメ作品が見れて
- 公共Wi-Fiの危険からもガードされる
一部の詳しい人たちはとっくに対応して、すでに得をしている…
(我が家もすでに対応しました)
そんなメリット多数の、
「VPN」をこちらで簡単丁寧に解説していますので、よければご覧ください。
>>スマホを盗聴詐欺が守り、しかもジブリ作品まで観れてしまう方法はこちら