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「地面師たち」で山本耕史演じる青柳部長はなぜ騙され最後に殺されたのかを徹底解説

ドラマ「地面師たち」を観た人なら、山本耕史さん演じる青柳部長が最後に殺されるシーンは、強烈な印象を残したことでしょう。

どうして彼が狙われたのでしょうか?

今回はその背景とストーリー展開を徹底解説します。

画像引用元:x.com (Replying to @NetflixJP)

「地面師たち」ネタバレあらすじ

注:このあらすじにはネタバレが含まれています。

『地面師たち』は、実際の詐欺事件を元にしたNetflix配信のクライム・サスペンスで、不動産詐欺集団「地面師」の巧妙な手口とその犯罪を追う人々の物語です。

物語の中心人物は、過去の悲劇から犯罪の道に進んだ辻本拓海(綾野剛)と、彼を地面師として育て上げた地面師グループのリーダー、ハリソン山中(豊川悦司)です。彼らは、巨大デベロッパー「石洋ハウス」を標的にし、112億円の土地取引詐欺を企てます。

青柳部長(山本耕史)は「石洋ハウス」の開発事業部部長であり、社内の派閥争いの中で焦りから取引を急ぎ、地面師に騙されてしまいます。彼の判断ミスが会社の運命を大きく揺さぶり、詐欺が明るみに出た後、青柳はショックから事故に遭い悲劇的な結末を迎えます。

最終的に、地面師たちの詐欺は露見し、辻本は警察に逮捕され、事件は社会的なスキャンダルとして報道されます。一方、ハリソン山中は逃亡し、彼の行方は不明のまま物語は幕を閉じます。

この作品は、実際の「積水ハウス地面師詐欺事件」からインスパイアされたもので、原作は新庄耕の同名小説です。

山本耕史のプロフィール紹介

少し寄り道して、青柳部長役の山本耕史さんについてご紹介します。

0歳から芸能活動を開始し、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でガブローシュ役として注目された彼。その後も数多くのテレビドラマや舞台で活躍しており、一度見れば忘れられない存在感です。

  • 名前: 山本耕史(ヤマモト コウジ)
  • 生年月日: 1976年10月31日
  • 出身地: 東京都
  • 血液型: B型
  • 所属事務所: ワイツー・カンパニー
  • 芸能活動開始: 0歳から活動開始
  • 本格的デビュー: 1987年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』ガブローシュ役

主なテレビドラマ出演

『ひとつ屋根の下』(1993年)
『陽の当たる場所』(1994年)
『春よ来い』(1995年)
NHK大河ドラマ『新選組!』(2004年)
『華麗なる一族』(2007年)
『MOTHER』(2010年)
『きのう何食べた?』シリーズ
『ハヤブサ消防団』(2023年)

主な映画出演:

『ステキな金縛り』(2011年)
『シン・ウルトラマン』(2022年)
『鋼の錬金術師 完結編』(2022年)
『キングダム 運命の炎』(2023年)

舞台出演:

『RENT』(1998年、1999年、2002年)
『メンフィス』(2015年)
『嵐が丘』(2015年)

受賞歴:

『第29回エランドール賞』新人賞(2005年)
『第23回読売演劇大賞』優秀男優賞(2015年)

堀北真希との結婚:

山本耕史さんと堀北真希さんの結婚は、2015年8月に電撃的に発表され、大きな話題を呼びました。二人の出会いは2009年のドラマ共演から始まり、山本さんが6年間堀北さんに片思いをしていたことが知られています。二人は長い間連絡先を交換しませんでしたが、舞台『嵐が丘』の千秋楽でようやく連絡先を交換し、山本さんの熱心なアプローチが実を結びました。

堀北さんが京都に行く予定を知った山本さんは、新幹線に「勘」で乗り込み、そこで偶然彼女と再会。このタイミングで山本さんは「交際じゃなく、結婚しましょう」とプロポーズし、交際2ヶ月での結婚が決まりました。

この結婚は「交際0日婚」として注目され、山本さんの積極的なアプローチが「ストーカーまがい」と一部で批判されましたが、彼自身は「一生に一度すべてを投げ捨ててでも一人の女性を捕まえることがあってもいい」と語り、この行動に悔いはないとしています。

その後、二人は2016年に第1子、2019年に第2子を授かり、幸せな家庭生活を送っています。堀北さんは2017年に芸能界を引退し、現在は家庭に専念しています。

青柳部長の役柄とは?

常に眉間にシワが寄っている青柳部長©Netflix/Courtesy Everett Collection

さて、本題に戻ります。「青柳部長」というキャラクター。一見すると普通の会社員。しかし実際には企業内で重要な情報を握っている人物なんです。

青柳部長(山本耕史)がドラマ『地面師たち』で演じる役柄は、石洋ハウス開発事業部の部長であり、社内派閥争いの中で次期社長の座を狙う重要なポジションにあります。しかし、青柳は出世欲や焦りから大規模な土地取引を急ぎ、詐欺師たちの罠にはまってしまいます。この背景には彼の緊張感を高める要素として描かれた、社長秘書との不倫も関係しています。

劇中で、青柳部長は社長秘書(演:美乃すずめ)と不倫関係にあり、二人が高級ホテルで密会するシーンは、視聴者に強烈な印象を残しました。この秘書との関係は、青柳が得意になっている様子とその後の転落を対比的に描いており、物語の緊張感を増幅させています。

彼が社長秘書との関係を持つことで、一時的に成功を手にしたかのように見えますが、最終的には詐欺に巻き込まれ、会社に大損害を与えることになります。この詐欺の発覚後、青柳はショックでふらふらと歩いていたところ、事故に遭い死亡するという悲劇的な結末を迎えます。

青柳の行動やその背後にある社長秘書との関係は、彼の破滅へと向かう過程をより一層ドラマチックに描いており、視聴者に強い印象を与える要素の一つとなっています。

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青柳部長が狙われた理由

青柳部長が最終的に命を落とす理由は、彼が地面師たちの詐欺に巻き込まれ、その結果として心理的に追い詰められてしまったからです。

彼は、石洋ハウスの開発事業部の部長として、社内の派閥争いに勝つために焦りながら土地取引を急ぎます。その焦りが原因で、詐欺師たちの巧妙な罠にかかります。

地面師との契約を終えた石洋ハウスのメンバーは、その夜お祝いにチームメンバーで食事をします。そこへ社長が現れ、高級なお酒の差し入れを持ってきてくれるのです。そして、役員への昇進の話を青柳部長に耳打ちし、社長はその場を立ち去ります。

その夜は、不倫相手の社長秘書と高級ホテルの一室で盛大に愛を交わすシーンなどもあり、完全に自分の成功を確信してしまっている様子が映し出されています。

その後、この契約が詐欺であったことが発覚し、会社に対して取り返しのつかない損害を与えた青柳は、ショックからふらふらと街中を彷徨い、グレーの作業服を着た男が運転するトラックに轢かれ命を落とします。

このグレーの作業服の男は、ハリソン山中の手下のメンバーだと思われます。

ブレーキなど踏む様子も降りて確認する様子もなく、ひき逃げしてその後をハリソン山中が確認し、このシーンは幕を閉じます。

詐欺師は常に周りにいる

青柳部長は、出世という欲に目が眩み、同僚の部長の警告を無視して、100億以上の契約をささっと締結してしまいました。私たちの日常でも詐欺師というのは必ずどこかにいて、騙せそうな人、騙されたい人を慎重に見極めています。

詐欺師は相手の心理や行動パターンを巧みに見抜くことで、騙しやすいターゲットを選びます。特に、人が何を望んでいるのか、どんな状況に置かれているのかを見極め、その「欲望」や「不安」にうまく付け込むのが、彼らの手口の一つです。詐欺においては、被害者が信じたいことや得たいものを提示することで、相手に安心感や信頼感を持たせ、最終的に罠にかけていきます。

詐欺師がターゲットの心の隙や欲望を見抜く能力は、人間関係の中で特に効果的であり、多くの詐欺事件で共通して見られる要素です。このため、詐欺に巻き込まれないためには、自分の欲望や不安を冷静に見つめ、簡単に相手に流されない慎重さが必要です。