ファンタジーの名作として知られるC・S・ルイスの児童文学『ナルニア国物語』。
2005年から2010年にかけて3部作が映画化され、世界中で大ヒットしました。
しかし、原作は7部作なのに、映画は第4作目以降が制作されていません。
なぜ、映画化は中止になってしまったのでしょうか?
また、Netflixが映像化権を取得したというニュースがありましたが、これはどういう意味なのでしょうか?
本記事では、映画『ナルニア国物語』の中止の理由と、Netflixでの復活の可能性について解説します。
映画『ナルニア国物語』の中止の理由は興行収入の低下
映画『ナルニア国物語』の中止の理由は、主に興行収入の低下にあります。
第1作目『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』は、製作費1億8千万ドルに対して、世界興行収入7億4千万ドルという大成功を収めました。
しかし、第2作目『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』は、製作費2億2千万ドルに対して、世界興行収入4億1千万ドルという減少を見せました。
この結果、配給元のディズニーがシリーズから撤退することになりました。
第3作目『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』は、新たに20世紀フォックスが配給を担当しました。
製作費は1億4千万ドルと抑えられ、世界興行収入は4億1千万ドルと前作と同じくらいでした。
しかし、これはアメリカ国内での興行収入が前作の半分以下になったことを意味しており、シリーズの人気の低下が顕著になりました。
このように、映画『ナルニア国物語』は、1作ごとに興行収入が減少していき、続編の制作が難しくなっていったのです。
第4作目『ナルニア国物語/第4章: 銀のいす』は、2016年に製作が開始されると報じられましたが4、その後は進展がなく、2018年には中止が発表されました。
Netflixが映像化権を取得したというニュースは本当なのか?
映画『ナルニア国物語』の中止が発表された後、2018年10月にNetflixが『ナルニア国物語』の7作品すべての完全映像化の権利をC・S・ルイス財団と契約したというニュースが発表されました。
これは、Netflixが映画やドラマなどの形で『ナルニア国物語』を再映像化することを意味しています。
Netflixは、『ナルニア国物語』の映像化について、以下のようにコメントしています。
「私たちは、『ナルニア国物語』の世界を、Netflixのメンバーの皆さんにお届けできることをとても嬉しく思っています。C・S・ルイスの不朽の物語は、世代を超えて愛されてきました。私たちは、この物語の魅力を、映画やシリーズという形で、新たな視点から表現していきたいと思っています」
Netflixは、『ナルニア国物語』の映像化にあたって、マーク・ゴードン、ダグラス・グレシャム、ヴィンセント・シーヴァーを製作総指揮として起用しています。
また、第4作目『ナルニア国物語/第4章: 銀のいす』の映画化を予定していたジョー・ジョンストン監督も、Netflix版の製作に関わる可能性があるという噂があります。
Netflixでの復活の可能性はあるのか?
Netflixが『ナルニア国物語』の映像化権を取得したというニュースは、ファンにとっては朗報と言えるでしょう。
しかし、Netflixでの復活の可能性はあるのでしょうか?
残念ながら、現時点ではNetflixでの復活の可能性は低いと言わざるを得ません。
なぜなら、Netflixが映像化権を取得してから3年以上が経過しているにもかかわらず、具体的な制作の進捗や配信の予定が一切発表されていないからです。
Netflixは、『ナルニア国物語』の映像化について、水面下で着実に進めているという見方もできますが、それにしても情報が少なすぎると言わざるを得ません。
また、新型コロナウイルスの影響で映像制作が難しくなっているという事情も考慮しなければなりません。
したがって、Netflixでの復活の可能性はあるとは言えないのが現状です。しかし、Netflixが映像化権を取得したという事実は、『ナルニア国物語』の映像化が完全に絶望的というわけではないことを示しています。
Netflixがいつか『ナルニア国物語』の映像化を発表する日が来ることを、ファンとしては願ってやみません。
ナルニア国物語の映画化はなぜ中止になったのか?Netflixでの復活の可能性はあるのか?まとめ
本記事では、映画『ナルニア国物語』の中止の理由と、Netflixでの復活の可能性について
- 映画『ナルニア国物語』の中止の理由は、興行収入の低下によるものである。
- Netflixが映像化権を取得したというニュースは本当であるが、具体的な制作の進捗や配信の予定は発表されていない。
- Netflixでの復活の可能性は低いと言わざるを得ないが、完全に絶望的というわけではない。
最後までお読みいただきありがとうございました。