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ボーイスカウトがやばいという噂は本当なのか?親の負担や宗教心の問題を検証

ボーイスカウトは、世界的な青少年教育運動として知られていますが、一部で「やばい」という噂があります。

親の負担が大きいとか、特定の宗教に偏っているとか、そんな声が聞こえてきます。

しかし、それらは本当なのでしょうか。ボーイスカウトの活動内容や費用、信仰心の育成などについて調べてみました。

1. ボーイスカウトとは

ボーイスカウトとは、1907年にイギリスで始まった青少年教育運動です。

日本では1913年に最初の団が結成され、現在は公益財団法人ボーイスカウト日本連盟が運営しています。

男女問わず、小学1年生から高校3年生までの子どもたちが入団できます。ボーイスカウトの目的は、「自然とのふれあいを通じて健全な身体をつくり、社会に役立つ人間を育成すること」です。

ボーイスカウトがやばいと言われる理由

ボーイスカウトに対して、「やばい」という噂がある理由は主に以下の2つです。

  • 理由①:親の負担が大きい
  • 理由②:宗教心や信仰心が強い

これらの理由について、詳しく見ていきましょう。

2-1. 親の負担が大きいという理由

ボーイスカウトに参加する子どもたちの親は、活動にかかる時間や費用などで負担を感じることがあるようです。具体的には以下のような点が挙げられます。

  • 活動に同伴したり手伝ったりする必要がある
  • 活動費や制服代などでかなりの出費がある

活動に同伴したり手伝ったりする必要がある

ボーイスカウトでは、キャンプやハイキングなどの野外活動や、募金活動や清掃ボランティアなどの社会奉仕活動を行います。これらの活動には、親も同伴したり手伝ったりする必要がある場合があります。特に年齢の低いビーバースカウト(小学1~2年)では、親の同伴が必須です。また、活動内容や所属する団によっては、親も一緒に登山したりキャンプしたりすることもあります。これらの活動は子どもたちにとって有意義な体験ですが、親にとっては時間的な負担が大きく感じられるかもしれません。

活動費や制服代などでかなりの出費がある

ボーイスカウトに参加するには、入団費や年間登録費、活動費などが必要です。また、制服やバッジ、ネッカチーフなどの用具も購入する必要があります。これらの費用は、所属する団や活動内容によって異なりますが、一般的には以下のような相場があります。

項目 費用
入団費 5,000~10,000円程度
年間登録費 4,000~7,000円程度
年間育成会費(1家族) 2,000~3,000円程度
活動費 2,000円程度
イベント費 15,000~25,000円程度

上記に加えて、キャンプや遠方地での活動費(実費)や制服代などが必要です。制服代は年齢によって異なりますが、最低でも10,000円以上はかかると見ておいた方が良いでしょう。これらの費用は、他の習い事に比べると高くはないかもしれませんが、それでも親にとってはかなりの出費と感じられるかもしれません。

2-2. 宗教心や信仰心が強いという理由

ボーイスカウトでは、「ちかい」と「おきて」という教育規程に基づいて活動します。これらは、人生の指針として大切なことを示していますが、中には「神を信じる」という項目もあります。また、ボーイスカウト部門(小6~中3)から挑戦できる「信仰奨励章」と「宗教章」というプログラムがあります。これらは、自身が信仰する宗教を学ぶもので、神道や仏教、キリスト教などから選べます。これらのプログラムは、信仰心を養い高めるために設置されたものですが、日本では特定の宗教を信仰していない人も多いため、違和感を覚えることもあるかもしれません。

3. ボーイスカウトのメリット

ボーイスカウトがやばいという噂は一部事実ですが、それだけではありません。ボーイスカウトには多くのメリットもあります。具体的には以下のような点が挙げられます。

  • 子どもの自主性や協調性を育む
  • 子どもの自然との関わり方を学ばせる
  • 子どものボランティア精神を養う
  • 子どもの身の守り方を教える

3-1. 子どもの自主性や協調性を育む

ボーイスカウトでは、「そなえよつねに」というモットーのもとで、さまざまな活動に取り組みます。これらの活動では、子どもたちは自分で考えて行動することや、仲間と協力して目標を達成することを学びます。また、班制教育という小グループ活動を通して、リーダーシップやコミュニケーション能力も身につけます。例えば、キャンプでは、班ごとにテントを張ったり、食事を作ったり、火をおこしたりします。これらの作業は、自分の役割を果たすことや、仲間と協力することが必要です。また、キャンプファイヤーでは、班ごとに歌やダンスなどの出し物を考えて発表します。これは、創造性や表現力も養います。

3-2. 子どもの自然との関わり方を学ばせる

ボーイスカウトでは、自然とのふれあいを通じて健全な身体をつくることを目的としています。自然の中で遊んだり学んだりすることで、子どもたちは自然の美しさや厳しさを感じることができます。また、自然に対する敬意や愛情も育ちます。例えば、ハイキングでは、山や森や川などの自然景観を楽しみながら歩きます。途中で植物や動物や昆虫などの生き物に出会ったり、地形や気象などの自然現象に触れたりします。これらは、子どもたちに自然科学的な知識や興味を与えます。

3-3. 子どものボランティア精神を養う