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ぼよよん行進曲が泣ける理由とは?【歌詞の解釈とメッセージ】

ぼよよん行進曲は、NHK教育テレビの『おかあさんといっしょ』の2006年4月の「今月の歌」として発表された楽曲です。

作詞は中西圭三と田角有里、作曲は中西圭三、編曲は小西貴雄、振り付けは振付稼業air:manです。

オリジナルは当時のうたのおにいさん・おねえさんである今井ゆうぞうとはいだしょうこによって歌われました。

この曲は、どんな困難なことが起きても、自分の足の下には強い「ばね」がついているというメタファーで、前向きに生きることを歌っています。

歩け、歩け、歩け、進め、進め、進めというフレーズや、ぼよよよ~んと空へ飛び上がってみようというサビの部分は、子供たちに元気や勇気を与えるとともに、大人たちにも懐かしさや感動を呼び起こすものです。

しかし、この曲が泣ける理由は、歌詞だけではありません。

この曲には、さまざまなエピソードや背景があります。それらを知ると、この曲の感動の秘密が分かります。

1. 作詞作曲の中西圭三と田角有里の結婚

ぼよよん行進曲の作詞を担当した中西圭三と田角有里は、この曲の製作をきっかけに結婚しました。中西は、自身のブログで「この曲を作るにあたって、一緒に歌詞を書いてくれた田角有里さんと、結婚することになりました」と報告しました。また、「この曲は、僕たちの出会いの曲でもあります。ぼよよ~んと笑顔で歩いてゆきたいと思います」とコメントしました。

中西と田角は、この曲を通して、お互いの価値観や感性に共感し、恋に落ちたのでしょう。この曲には、二人の愛の物語が込められています。そのため、この曲を聴くと、二人の幸せを祝福したくなります。

2. 今井ゆうぞうの死去と追悼

ぼよよん行進曲のオリジナルを歌った今井ゆうぞうは、2020年12月に急性心不全で死去しました。今井は、2005年から2010年まで、おかあさんといっしょのうたのおにいさんを務め、多くの子供たちや親たちに愛されました。今井の死去は、ファンや関係者に大きな衝撃と悲しみを与えました。

今井の死去後、ぼよよん行進曲は、今井を偲ぶ曲として再び注目されました。2021年1月には、おかあさんといっしょで花田ゆういちろう、小野あつこらが歌唱する映像が放送され、視聴者からは「ゆうぞうお兄さんを思い出してしまった」「お姉さんもお兄さんも泣くのをこらえているように見えて泣きそう」「ゆういちろうお兄さんの歌声に、ゆうぞうお兄さんへの敬意のようなものも感じて勝手に涙」などの感想が寄せられました[^5^][5]。

また、2020年4月には、YouTubeにおいて、11代目たいそうのおにいさんである小林よしひさが所有するチャンネル『よしお兄さんとあそぼう!』にて、今井とはいだを含むおかあさんといっしょの一部の歴代おにいさん・おねえさん総勢16人と中西圭三により当曲のリモート合唱を行った動画が投稿されました。この動画は、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、子供たちや親たちに元気を届けるとともに、今井への追悼の意も込められていました。

ぼよよん行進曲は、今井の歌声や笑顔を思い出す曲として、多くの人の心に残っています。この曲を聴くと、今井のことを偲んだり、彼のために涙したりします。

3. 東日本大震災での被災地での歌唱

ぼよよん行進曲は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地で、子供たちに歌われる場面もありました。この曲は、災害や不幸に打ちひしがれた人々に、希望や勇気を与えるメッセージとなりました。

例えば、岩手県大槌町の小学校では、震災の翌日に、校長先生がぼよよん行進曲を流して、子供たちに歌わせました。校長先生は、「子どもたちには、どんなにつらくても、前を向いて歩いてほしいと思った」と語りました。また、福島県いわき市の小学校では、震災から1年後に、子供たちがぼよよん行進曲を歌って、復興を祈りました。子供たちは、「ぼよよん行進曲は、元気になれる歌だと思う」と話しました。

ぼよよん行進曲は、被災地の子供たちにとって、心の支えや癒しになったのでしょう。この曲を聴くと、被災地の人々のことを思いやったり、応援したりします。