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『凪のお暇』の気持ち悪さはどこから? 原作とドラマの違いに注目

黒木華さん主演のドラマ『凪のお暇』が2019年に放送され、話題を呼びました。

しかし、原作漫画とは異なる演出やキャラクター設定に対して、「気持ち悪い」と感じる視聴者も少なくありませんでした。

この記事では、『凪のお暇』の気持ち悪さの原因を探り、原作とドラマの違いに注目してみます。

『凪のお暇』とは?

まずは、『凪のお暇』という作品について簡単に紹介しましょう。『凪のお暇』は、コナリミサトさんによる漫画作品で、2016年から『Eleganceイブ』(秋田書店)で連載中です。2023年4月時点で累計部数は500万部を突破しています。

主人公は、28歳のOL・大島凪さんです。凪さんは、空気を読み過ぎて周囲に合わせて生きてきましたが、同僚たちからの陰口や彼氏・我聞慎二さんからの裏切りに耐えかねて、会社を辞めて引っ越し、新たな人生を始めます。隣人の安良城ゴンさんやスナック「バブル」で働くエリィさんたちと出会いながら、自分らしく生きることを模索していきます。

2019年には、TBSテレビの「金曜ドラマ」枠でドラマ化されました。黒木華さんが凪さんを演じ、高橋一生さんが我聞さん、中村倫也さんがゴンさんを演じました。初回視聴率は10.3%で好スタートを切りました。

原作とドラマの違い

原作とドラマでは、ストーリーやキャラクターにいくつかの違いがあります。ここでは、主な違いをいくつか挙げてみます。

  • 凪さんの髪型
    • 原作では、凪さんは天然パーマでモジャモジャ頭ですが、ドラマではストレートヘアです。これは、黒木華さんが天然パーマにすると「可愛すぎる」という理由で変更されたそうです。
    • また、原作では凪さんはOL時代にもくせ毛をストレートに整えていましたが、ドラマではOL時代もストレートヘアです。これは、くせ毛とストレートヘアのメイク時間やコンティニュイティーの問題があったためだそうです。
  • 我聞さんの性格
    • 原作では、我聞さんは凪さんに対して支配的かつモラハラ的な態度で接していますが、ドラマではそれが和らいでいます。これは、高橋一生さんが我聞さんを演じることになったことで、「高橋一生さんがあまりにも素敵すぎる」という理由で変更されたそうです。
    • また、原作では我聞さんは凪さん以外にも女性と関係を持っていますが、ドラマでは凪さんだけが好きで浮気はしていません。これは、ドラマでは我聞さんの成長や凪さんへの想いを描くことに重点を置いたためだそうです。
  • ゴンさんの関係性
    • 原作では、ゴンさんは凪さんと交際する前にも他の女性と関係を持っていますが、ドラマでは凪さんと出会うまでには誰とも関係を持っていません。これは、ドラマではゴンさんの純真さや凪さんへの想いを強調することに重点を置いたためだそうです。
    • また、原作ではゴンさんは凪さんと別れた後も他の女性と関係を持ち続けますが、ドラマでは凪さんと別れた後は誰とも関係を持ちません。これは、ドラマではゴンさんの孤独さや凪さんへの後悔を表現することに重点を置いたためだそうです。

気持ち悪さの原因

原作とドラマの違いによって、『凪のお暇』の印象は大きく変わりました。しかし、その変化が必ずしも良い方向に働いたとは言えません。ドラマに対して「気持ち悪い」と感じる視聴者も多く存在しました。その原因は何だったのでしょうか?

  • 凪さんの魅力の減少
    • 原作では、凪さんは天然パーマでモジャモジャ頭という個性的な髪型で、自分らしく生きることを決意します。しかし、ドラマではストレートヘアであり、その変化があまり目立ちません。また、原作では凪さんは節約が趣味で豆苗すいとんなどの料理を作りますが、ドラマでは料理シーンが少なくなりました。これらの違いによって、凪さんの魅力やキャラクター性が薄れてしまったと感じる視聴者もいました。
  • 我聞さんのクズさの減少
    • 原作では、我聞さんは凪さんに対して支配的かつモラハラ的な態度で接し、浮気もしています。しかし、ドラマではそれが和らぎ、浮気もしていません。これによって、我聞さんのクズさや悪役感が薄れてしまいました。また、高橋一生さんが演じることで我聞さんの魅力が増してしまったこともあり、凪さんが我聞さんから離れることに納得できない視聴者もいました。
  • ゴンさんの危険さの減少
    • 原作では、ゴンさんは凪さん以外にも他の女性と関係を持っており、その中毒性や危険性が強調されています。しかし、ドラマではそれがなくなりました。これによって、ゴンさんのキャラクター性や謎感が薄れてしまいました。

まとめ

『凪のお暇』は、原作漫画とドラマでストーリーやキャラクターにいくつかの違いがありました。その違いによって、ドラマに対して「気持ち悪い」と感じる視聴者も多く存在しました。その原因は、主に以下の3点にあると考えられます。

  • 凪さんの魅力の減少
  • 我聞さんのクズさの減少
  • ゴンさんの危険さの減少

これらの違いは、ドラマ制作側の意図や俳優の影響などによるものですが、原作ファンや漫画のテーマに共感する視聴者にとっては、不満や違和感を生むことになりました。『凪のお暇』は、原作とドラマで大きく印象が変わる作品であると言えます。