安芸高田市の市議会で、居眠りをしたことを石丸伸二市長に指摘され、ネット上で批判された宍戸邦夫議員。
元市役所職員で、清志会所属の5期目の市議ですが、実は居眠りの原因は病気だったと主張しています。
この記事では、宍戸邦夫議員の経歴や居眠り問題についてまとめてみました。
宍戸邦夫の経歴
宍戸邦夫議員は、2023年時点で76歳です。出身地や学歴などは公表されていませんが、安芸高田市役所の元職員であり、最後は総務部長として勤務していました。
2008年4月に市議補欠選挙があり、地域の人から推薦されて出馬し、当選を果たしました。同年11月に行われた市議選でも再選され、現在は総務文教委員会に所属しています。
2020年11月から2022年11月まで、安芸高田市議会の議長を務めました。しかし、その間に石丸伸二市長と対立することが多くなり、副市長人事や定数半減案などで激しい応酬を交わしました。
宍戸邦夫の居眠り問題
宍戸邦夫議員が居眠りをしたことが発覚したのは、2020年9月25日の市議会本会議でした。その日は一般質問が行われており、宍戸邦夫議員は約30分間もいびきをかいて眠っていたということです。
このことを石丸伸二市長がTwitterで公開し、宍戸邦夫議員の名前や写真も明かしました。その際に「恥を知れ、恥を!」という有名な言葉も発しました。
この投稿は大きな反響を呼び、宍戸邦夫議員はネット上で批判されました。2日後の9月27日には石丸伸二市長にメールで謝罪しましたが、その後病院でMRIなどの検査を受けた結果、睡眠時無呼吸症候群であり、居眠りをしたその時には無症候性脳梗塞(軽い脳梗塞)を引き起こしていたと診断されたと主張しました。
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている最中に無呼吸状態となり熟睡できないことが原因で、昼間に強い眠気を感じることがある病気です。放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
宍戸邦夫議員はこの診断書を市長や市議会に提出しましたが、石丸伸二市長は「診断書だけでは信用できない」として医師から直接説明を受けるよう求めました。
このやり取りはTwitterやYouTubeで公開され、市長と市議会の対立の発端となりました。市長は市議会から恫喝めいた言葉をかけられたと訴え、市議会は市長に不信任案を提出しましたが、否決されました。
まとめ
宍戸邦夫議員の経歴について、元市役所職員で清志会所属の5期目の市議であり、2020年から2022年まで安芸高田市議会の議長を務めたことが分かりました。
しかし、その間に石丸伸二市長と対立することが多くなり、副市長人事や定数半減案などで激しい応酬を交わしました。また、2020年9月に市議会で居眠りをしたことが石丸伸二市長に指摘され、ネット上で批判されました。
宍戸邦夫議員は居眠りの原因は睡眠時無呼吸症候群であり、脳梗塞を起こしていたと主張しましたが、市長は診断書だけでは信用できないとして医師からの説明を求めました。
この問題は市長と市議会の対立に発展し、不信任案の提出や弁護士の介入など泥沼化しました。