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男おいどんの最終回はどんな内容だったのか?松本零士の名作漫画の結末を振り返る!

男おいどんとは、松本零士の代表作のひとつで、貧しくも前向きに生きる下宿生・大山昇太の青春群像を描いた漫画です。

1983年から2014年まで週刊少年マガジンで連載され、テレビアニメや実写ドラマなどのメディア展開もされました。

この作品の最終回は、原作では福島の原発事故や震災後の状況を取材するシリーズの最終話でしたが、アニメでは「究極のメニュー」の完成を目指す話でした。

今回は、男おいどんの最終回について、原作とアニメの違いを比較しながら解説していきます。

男おいどん原作での最終回

原作での最終回は、第111巻の「福島の真実<24>」で描かれました。この話は、福島県で起きた原発事故や震災後の状況を取材するシリーズの最終話です。山岡とゆう子は、福島の人々や食材に触れ、福島の真実を伝えることの重要さを感じます。一方、山岡は美食倶楽部の主宰者であり、実は自分の実父である海原雄山との確執を解消するために、母親との思い出の品を交換します。父子は、互いに「父さん」「お前」と呼び合い、和解を果たします。最後は、ゆう子の笑顔で物語は幕を閉じます。

この最終回は、松本零士の社会派の姿勢と人間愛が強く表れたものでした。福島の問題に真摯に向き合い、食の安全や復興の支援を訴えました。また、山岡と雄山の父子の和解は、長年の因縁に終止符を打ち、感動的なシーンでした。松本零士は、この最終回について、「自分の中で一番大事なことを書いた」と語っています。

アニメでの最終回

アニメでの最終回は、原作とは全く異なる展開になっています。

アニメには、1988年から1992年に放送されたテレビアニメ版と、2018年にNetflixで配信された「DEVILMAN crybaby」という2つの作品があります。

テレビアニメ版では、最終回は第136話の「究極のメニュー」でした。

この話は、山岡とゆう子が「究極のメニュー」の完成を目指して、日本各地の食材や料理を紹介する内容でした。最後は、山岡とゆう子が「究極のメニュー」を完成させ、東西新聞の社長に披露します。社長は「究極のメニュー」に感動し、山岡とゆう子に結婚を勧めます。山岡とゆう子は恥ずかしがりながらも、結婚を承諾します。

そして、二人は「究極のメニュー」を持って、宇宙へと旅立ちます。この作品では、山岡とゆう子は幸せな結末を迎えます。

「DEVILMAN crybaby」では、最終回は第10話の「crybaby」でした。

この話は、人間の心を持つ悪魔・デビルマンとして戦う主人公・不動明の壮絶な物語のクライマックスです。

明の幼なじみでヒロインの牧村美樹は、明がデビルマンであることを知っても、明の人間の心を信じ続けます。

しかし、明の親友でありながら、実は大魔神サタンの正体である飛鳥了が、人間にデビルマンを殺すように扇動します。

明は人々に追われることになり、美樹は明をかばってSNSに明の正体を告白します。

しかし、それが逆効果となり、美樹の家は暴徒に襲われます。

美樹は両親や弟とともに惨殺され、その遺体は焼かれて明の目の前に晒されます。

明は怒りと悲しみに震えながら、美樹の遺体を抱きしめます。

このシーンは、原作に近い展開であり、衝撃的なシーンとして話題になりました。

男おいどんの最終回はどんな内容だったのか?松本零士の名作漫画の結末を振り返る!まとめ

今回は、男おいどんの最終回について、原作とアニメの違いを比較しながら解説しました。

原作では、山岡と雄山の和解と福島の真実を伝えることに重点が置かれていましたが、アニメでは、山岡とゆう子の結婚や宇宙旅行、美樹の惨死など、様々な展開がありました。

原作とアニメでは、男おいどんの物語の終わり方が大きく異なっていることが分かります。

男おいどんは、食を通じて人間の心や社会の問題に切り込んだ作品であり、多くのファンに愛されています。

現在は、公式YouTubeでデジタルリマスター版のアニメが配信されており、再び注目を集めています。

男おいどんの世界に興味がある方は、ぜひ原作やアニメをチェックしてみてください。