人気漫画「東京リベンジャーズ」が、2022年11月16日に発売された週刊少年マガジン51号で最終回を迎えました。
タイムリープ能力を使って恋人や仲間を救おうと奮闘した主人公・花垣武道の物語は、幸せな結末に収まったように見えますが、一部の読者からは「意味がわからない」「がっかりした」「ひどい」といった批判の声が上がっています。
そこで、この記事では「東京リベンジャーズ」の最終回がなぜ意味がわからないと感じられたのか、その理由を3つに分けて解説していきます。
1. 最終盤の展開が急展開すぎる
「東京リベンジャーズ」の最終盤は、武道とマイキー(佐野万次郎)が小学生の頃からやり直すという衝撃的な展開から始まります。
この世界線では、マイキーはバイクレーサーとして活躍し、武道はヒナと結婚するという幸せな未来を手に入れます。
しかし、この展開に至るまでの過程があまりにもスピーディで、読者には理解しづらかったようです。例えば、以下のような疑問点が挙げられます。
- 武道はどうやってタイムリープ能力をマイキーに譲ったのか?
- マイキーはどうやって小学生の頃に戻ったのか?
- マイキーはどうやって自分の「黒い衝動」を克服したのか?
- マイキーはどうやって武道とヒナをくっつけたのか?
- マイキーはどうやって仲間たちを幸せに導いたのか?
これらの疑問点は、最終回ではほとんど説明されず、読者に想像力を求める形になっています。
しかし、これらの疑問点は物語の核心に関わるものであり、読者にとっては納得できる答えが欲しかったはずです。
そのため、「打ち切りエンド」や「雑なまとめ」という印象を持つ読者も多かったようです。
2. 最終回の世界線が不自然すぎる
「東京リベンジャーズ」の最終回では、武道とヒナの結婚式が描かれます。
このシーンでは、武道とマイキー以外の仲間たちは、最初の世界線の記憶を持っていません。
しかし、彼らはそれぞれ自分に合った職業やパートナーを見つけており、幸せそうな様子です。例えば、以下のような設定があります。
- ドラケンはエマと結婚し、子供を授かっている
- 千冬はペットショップ「XJランド」の社長であり、場地と一虎は店員兼獣医学生
- 春千夜は不動産会社社長であり、ペーやんは側近
- 稀咲と九井は「TK&KOグループ」を経営し、マイキーのスポンサー
- 半間はフリーカメラマン
これらの設定は、読者にとっては嬉しいサプライズかもしれませんが、物語の論理としては不自然すぎます。
なぜなら、これらの設定は、武道やマイキーが介入しなければ成り立たないものだからです。
例えば、以下のような矛盾点が挙げられます。
- ドラケンはエマと結婚するためには、武道が血のハロウィンで彼を救わなければならない
- 千冬はペットショップを経営するためには、武道が聖夜決戦で彼を救わなければならない
- 春千夜は不動産会社社長になるためには、武道が関東事変で彼を救わなければならない
- 稀咲と九井はグループを経営するためには、武道が三天戦争で彼らを救わなければならない
- 半間はフリーカメラマンになるためには、武道が高校生編で彼を救わなければならない
つまり、最終回の世界線では、武道やマイキーが介入しなかったにもかかわらず、彼らが介入したことと同じ結果になっているということです。
これは、物語の因果律に反しており、読者にとっては納得できないものでした。
そのため、「不自然すぎる」「都合良すぎる」「理想郷すぎる」という批判の声が上がりました。
3. 最終回のメッセージが伝わりにくい
「東京リベンジャーズ」の最終回では、武道とヒナの結婚式で幕を閉じます。
このシーンでは、武道が仲間たちに感謝の言葉を述べます。
この言葉から、物語のメッセージとして「仲間や恋人と共に幸せに生きること」や「過去を変えることよりも未来を変えること」が読み取れます。
しかし、このメッセージは、最終回までの展開と矛盾していると感じる読者も多かったようです。例えば、以下のような矛盾点が挙げられます。
- 武道は仲間や恋人と共に幸せに生きることを語るが、最初の世界線では仲間や恋人を失っている
- 武道は過去を変えることよりも未来を変えることを語るが、最後まで過去を変え続けている
- 武道はタイムリープ能力を使って多くの人々を救ったが、その能力の正体や由来について触れられていない
東京リベンジャーズの最終回が意味がわからないと話題に!その理由とは?【まとめ】
「東京リベンジャーズ」は、タイムリープ能力を使って恋人や仲間を救おうと奮闘した主人公・花垣武道の物語です。
最終回では、武道とヒナの結婚式が描かれ、幸せな結末に収まったように見えますが、一部の読者からは「意味がわからない」「がっかりした」「ひどい」といった批判の声が上がっています。
その理由として、以下の3つが挙げられます。
- 最終盤の展開が急展開すぎる
- 最終回の世界線が不自然すぎる
- 最終回のメッセージが伝わりにくい
これらの理由は、物語の論理や因果律に反していたり、物語のテーマや設定に沿っていなかったりすることで、読者にとっては納得できないものでした。
そのため、「東京リベンジャーズ」の最終回は、意味がわからないと感じられたのです。
この作品は、タイムリープというファンタジー要素を使って、現実的な問題や感情を描こうとした日本一のライターの作品です。
しかし、そのファンタジー要素が物語の整合性やメッセージを損なってしまったということも言えるでしょう。