ココ山岡 デート商法とは、かつて存在したダイヤモンド販売会社「ココ山岡」が行っていた詐欺的な販売手法のことです。
若い女性店員が独身男性に声をかけて店に誘い込み、ダイヤモンドを高額で売りつけるというものでした。
しかし、そのダイヤモンドは価値が低く、5年後に買い戻すという特約も守られませんでした。この記事では、ココ山岡 デート商法の詳細や、事件の経緯やその後の顛末について紹介します。
ココ山岡 デート商法の概要
– ココ山岡は1951年に開業した宝飾店で、全国に100店舗以上を展開していました。
– ココ山岡は1981年から「5年後買い戻し商法」という手法を始めました。これは、ダイヤモンドを購入したら5年後に同額で買い戻すという特約でした。
– ココ山岡は価値の低いダイヤモンドを高く売るために、自社で鑑定書を発行していました。鑑定書は実際の価値よりも高く表示されていました。
– ココ山岡は若い女性店員を使って「デート商法」という手法も行っていました。これは、独身男性に声をかけて店に誘い込み、デート気分でダイヤモンドを売りつけるというものでした。
– ココ山岡はバブル崩壊や不況で経営が悪化し、1997年に倒産しました。その後、詐欺罪で起訴されました。
ココ山岡 デート商法の手口
– ココ山岡 デート商法では、女性店員3人が1組となって行われることが多かったそうです。
– 1人目の女性店員は路上で男性に声をかけてアンケートを取ります。アンケートでは宝石のデザインや色などを聞きます。
– 2人目の女性店員はアンケートの情報を利用して男性に支払い能力があるかを確認します。支払い能力があると判断されたら店に誘導します。
– 3人目の女性店員は店で男性と楽しく会話して打ち解けます。そして、「ちょっとだけダイヤモンドの話をしてもいいですか?」と言って販売を持ちかけます。
– 女性店員は男性に「将来の結婚の幸せのために預金するようなもの」とか「将来の結婚指輪にリフォームできる」とか言ってダイヤモンドを購入させます。
ココ山岡 デート商法の事件とその後
– ココ山岡は1997年に倒産しました。負債総額は約526億円でした。消費者の手元には価値の低いダイヤモンドしか残りませんでした。
– ココ山岡は経営難であることを認識しながら、買い戻し特約付でダイヤモンド販売を行なっていたことが詐欺罪にあたるとして、3人が重い罰を受けました。
– 本間夏樹元副会長:懲役5年6ヶ月(控訴せず判決確定)
– 森下展男元社長:懲役2年(控訴)
– 原義邦(関連会社社長):懲役3年(控訴)
– 3人の現在については詳しいことは不明です。顔画像も明らかになっていません。
まとめ
本記事では、ココ山岡 デート商法という詐欺事件について紹介しました。ココ山岡はダイヤモンド販売会社として一時期は繁栄しましたが、その裏では価値の低いダイヤモンドを高く売りつける詐欺的な商法を行っていました。特に若い女性店員を使ったデート商法は多くの独身男性を騙しました。しかし、バブル崩壊や不況で経営が傾き、倒産しました。その後、詐欺罪で起訴されましたが、3人の現在は不明です。