野球漫画に革命を起こしたと評される『おおきく振りかぶって』。
しかし、この作品について検索すると「作者死亡」「連載終了」という言葉が目に入ります。これらの噂は本当なのでしょうか?
今回は、『おおきく振りかぶって』の作者や連載状況について調べてみました。
『おおきく振りかぶって』とは
『おおきく振りかぶって』は、ひぐちアサによる日本の漫画作品です。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて2003年11月号から連載中で、現在は第38巻まで刊行されています。テレビアニメ化や舞台化もされた人気作品で、甲子園を目指す高校野球部の青春や成長を描いています。
この作品の特徴は、主人公が弱気で卑屈な性格という野球漫画として異例の設定であることや、日常の細やかな描写や心理描写が多いことです。また、野球のルールや戦術も丁寧に解説されているため、野球初心者でも楽しめる作品です。
作者は死亡していない
『おおきく振りかぶって』の作者であるひぐちアサさんは、現在も健在で連載を続けています。しかし、なぜ「作者死亡」という言葉が出てくるのでしょうか?
その理由は、この作品が物語の進行が非常に遅いことにあります。実は、連載開始から20年近く経った2023年4月号でようやく主人公たちが2年生に進級したばかりなのです。つまり、連載開始から20年で物語内では1年しか経過していないという計算になります。
このペースだと、主人公たちが卒業するまでにあと40年以上かかるということになります。そのため、ネット上では「作者が死ぬまでに完結するのか?」という不安や冗談が飛び交っています。そこから、「作者死亡」という言葉が検索ワードに上がってしまったのだと思われます。
連載終了の噂は誤解
『おおきく振りかぶって』が連載終了したという噂もありますが、これも誤解です。実際には、過去に2回休載したことがあったために生じた混乱だと考えられます。
1回目の休載は2010年12月号から2011年12月号までで、当初は「作者の充電のため」と発表されました3。しかし、実際には出産のためだったことが後に明らかになりました。この休載中にはショートストーリー『小さく振りかぶって』が不定期連載されていました。
2回目の休載は2016年10月号から2017年11月号までで、こちらも出産のためでした。この休載中には特別編『おおきく振りかぶって ~夏の大会編~』が不定期連載されていました。
これらの休載を知らない読者からは、「おおきく振りかぶってが載ってない!」「もしかして連載終了したの?」という声が出ていたようです。また、休載期間が長かったこともあって、「このまま連載終了してしまうのでは?」という不安もあったようです。
しかし、どちらの休載も復帰時期を明言していたため、連載終了ではありませんでした。実際に、ひぐちアサさんは復帰後も連載を続けており、現在は2年生編が始まっています。
まとめ
『おおきく振りかぶって』の作者や連載状況について調べてみました。その結果、以下のことが分かりました。
- 作者は死亡していない。物語の進行が遅いことから「作者死亡」という言葉が出てきた。
- 連載終了の噂は誤解。過去に2回休載したことがあったが、その後復帰して連載を続けている。
『おおきく振りかぶって』は、野球漫画に革命を起こした作品です。心理描写や日常描写が多く、野球初心者でも楽しめる作品です。作者や連載に関する噂は事実ではありませんので、安心して読んでください。