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【閲覧注意】韓国ハロウィンの悲劇、なぜ起きたのか?事故の背景と影響を探る

韓国ソウルの繁華街・梨泰院で、2022年10月29日にハロウィンを祝っていた人々が群衆雪崩を引き起こし、158人が死亡、196人が負傷するという惨事が発生しました。

この事故は、SNSでショッキングな映像や写真が拡散され、世界中に衝撃を与えました。韓国では、政府や警察、メディアなどに対する批判や疑問が高まっています。

一方、日本では、韓国のハロウィン文化に興味を持つ人も多く見られます。今回は、この事故の背景と影響について、以下の3つの観点から考察してみましょう。

【閲覧注意】韓国ハロウィンの悲劇

発生当時の映像で一番鮮明に映っているのがこちらので映像でしょう。

まさに地獄絵図です。

警備員?警察?と思われる男性が先頭にいる人達を引き出そうとしてもビクともしない為、いかに強い圧力がかかっていたか分かります。

1. 梨泰院はなぜハロウィンの聖地になったのか?

梨泰院は、韓国では屈指のナイトスポットとして知られる地域です。バー、クラブ、レストランなどが多数あり、外国人や若者が集まります。特にハロウィンの時期には、仮装した人々で溢れかえります。事故当日も、約10万人が訪れていたと推定されています。

梨泰院がハロウィンの聖地になった理由は、歴史的な経緯と文化的な要素があります。梨泰院は元々、米軍基地や在韓米軍関係者の住居地として発展しました。そのため、外国文化や言語が多様に混在する場所となりました。また、韓国では長らくキリスト教徒が多数派でしたが、近年では無宗教者や仏教徒も増えています。その中で、ハロウィンは宗教的な意味合いよりも、楽しく仮装してパーティーをするという文化的なイベントとして受け入れられました。

さらに、日本の影響も無視できません。日本では2000年代からハロウィンブームが起きており、渋谷や六本木などで大規模な仮装パレードやイベントが開催されています。これらの様子はSNSやメディアで韓国にも伝わり、韓国の若者たちも日本のハロウィンを参考にして自分たちなりの楽しみ方を見つけました。

2. 事故はどうして起きたのか?責任は誰にあるのか?

事故は22時15分ごろに発生しました。梨泰院駅から世界料理街へと続く狭い坂道で、上り坂と下り坂から押し寄せる人々が衝突し、数百人が折り重なりました。その結果、多くの人が圧迫されて呼吸困難や循環不全に陥りました。救急隊員や警察官が駆けつけましたが、混乱と混雑のために救助活動は困難を極めました。

この事故の原因は、まだ正確には分かっていません。しかし、以下のような要因が考えられます。

  • COVID-19の規制緩和:事故当日は、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて3年ぶりに規制が解除された日でした。そのため、外出を控えていた人々が一斉に梨泰院に押し寄せました。また、マスク着用やソーシャルディスタンスなどの感染予防策もほとんど守られていませんでした。
  • 警備体制の不備:梨泰院では毎年ハロウィンの時期に大混雑が起きることが予想されていましたが、警察や行政は十分な対策を講じていませんでした。警察は他の場所で行われたデモに約6,000人の警察官を派遣した一方で、梨泰院には130人ほどしか派遣していませんでした。また、拡声器で警告するだけで、具体的な指示や誘導もありませんでした。
  • 主催者の不在:梨泰院では、ハロウィン自体に主催者はおらず、各店舗が個別に小規模なイベントを開いていました。そのため、法令では大人数イベントの主催者に安全管理や安全対策計画の提出が義務づけられていますが、この事故では法令に基づいて安全管理を命じるべき民間事業者はいませんでした。

この事故に対する責任は、まだ明確には決まっていません。しかし、韓国では政府や警察、メディアなどに対する批判や疑問が高まっています。例えば、

  • 政府:政府はCOVID-19の規制緩和を適切に判断したのか?感染予防策の徹底を怠ったのではないか?事故後の対応は迅速かつ適切だったのか?
  • 警察:警察は事故を予見して十分な警備体制を整えたのか?事故発生時に迅速かつ効果的な救助活動を行ったのか?事故原因の究明や責任追及は公正かつ透明に行われるのか?
  • メディア:メディアは被害者の人権やプライバシーを守った報道を行ったのか?事故現場の映像や写真を無断で流布したり、虚偽情報やヘイトスピーチを拡散したりしなかったか?