日比野佐和子さんの年齢は46歳ですが、肌年齢は22歳という驚きの若さです。
その秘訣は、食事・運動・睡眠の3つの生活習慣を見直したことにあります。
この記事では、日比野さんのアンチエイジングに効果的な食事法や運動法、睡眠法を紹介します。 また、日比野さんの経歴や著書についても触れます。
日比野佐和子さんとは
日比野佐和子さんは、医師・医学博士で、内科医・皮膚科医・眼科医・日本抗加齢医学会専門医です。 医療法人社団康梓会Y’s サイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授を務めています。
日比野さんは、「若返り」だけではなく、最先端医療を取り入れながら、健康長寿を追究する「アンチエイジング」を専門とする医師です。 米国と欧州の抗加齢医学専門家の資格を持ち、アジア・オセアニア抗衰老促進協会理事長や世界中医学連合理事なども務めています。
日比野さんは、プラセンタ治療以外にもアンチエイジング、ゲノム医療、先端医療、中医学、ホルモン療法といった多岐にわたる分野に精通しています。 著書には、「日めくり まいにち、眼トレ」シリーズや「9割の老眼は自分で治せる」などがあります。
日比野佐和子さんの食事法
日比野さんの若々しさの一番の秘訣は食事にあるといっても過言ではありません。 日比野さんは、朝昼夕の手作りごはんに、午前と午後の2回の間食を加えた1日5食を徹底しています。
「2〜3時間おきに食べるのは、〝ゆるやか血糖値〟をキープするためです。 空腹のまま食事をすると血糖値が一気に上昇し、インスリンが大量に分泌されます。 そしてエネルギーとして消費されなかった糖は脂肪細胞に蓄えられてしまいます。 そこで私は間食で小腹を満たし、血糖値を急激に上げないよう心がけています」と日比野さんは説明します2。
間食は少量のナッツや玄米グラノラ、ヨーグルトなどが多いです。 「ナッツは抗酸化力が高く、美肌のためのビタミンB群やビタミンEをはじめ、代謝を高める不飽和脂肪酸やミネラル、食物繊維が豊富なので重宝します」と日比野さんは言います。
食事量の割合は朝5:昼3:夕2が目安です。 基礎代謝を上げるために朝ごはんはしっかり食べるようにしています。 「毎朝卵2つは食べますね。 卵に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは体内に入るとセロトニンになり、15時間後に睡眠ホルモンのメラトニンに変わります。 良質な睡眠を得るためにも、朝の卵は欠かせません」と日比野さんは言います。
昼食はサンドイッチやカレーが多いです。 主食は白米や小麦粉は避け、血糖値を上げにくい食物繊維豊富な玄米や胚芽米、全粒粉のパンを選びます。 「スパイスの効いたカレーはアンチエイジングに効果的なスーパーフードです。 ターメリック(ウコン)の色素の成分であるクルクミンは肝機能を高め、コレステロール値を下げる効果があります。 私は週4回はカレーを食べてます」と日比野さんは言います。
そして夕食はほとんどサラダです。 「夜は炭水化物はとりません。 サラダ中心の軽い食事を極力、20時までに食べるようにしています」と日比野さんは言います。
日比野さんの食卓に頻繁に登場するのは舞茸と「リコピン人参こいくれない」です。 「舞茸は免疫力を上げるβグルカンや、腸内の善玉菌のえさになる水溶性食物繊維が豊富なので、よく食べます」と日比野さんは言います。
「リコピン人参こいくれない」は、一般的な人参よりもリコピンが多く含まれるよう開発された機能性野菜です。 「抗酸化作用の高いリコピンは血流をよくし、コラーゲンの生成をサポートします。 私はこの人参を食べるようになってから体調がよくなりました。 いつも34.9℃だった体温は36℃に。 肌のくすみが消えて血色がよくなり、ハリ、ツヤもアップしてきたのです」と日比野さんは言います。
味付けは塩でシンプルに、が信条です。 1週間の食事をぜひ参考にしたいです。
日比野佐和子さんの運動法
日比野さんは、運動嫌いだと公言していますが、それでも毎日15分程度のストレッチや筋トレを欠かしません。 「運動すると筋肉が増えて基礎代謝が上がりますし、血行も良くなって老廃物が排出されます。 また、運動することで成長ホルモンやテストステロンといった若さを保つホルモンが分泌されます。 しかし、私は運動が苦手なので、無理なく続けられる範囲でやっています」と日比野さんは言います。
日比野さんの運動法は、主に3つのポイントに分かれます。 それは、①体幹を鍛える、②柔軟性を高める、③血流を良くするです。
①体幹を鍛える
体幹とは、背骨や骨盤などの中心部分の筋肉のことです。 体幹が強いと姿勢が良くなり、内臓や神経系の働きも改善されます。 また、体幹が強いとバランス感覚も高まり、転倒やケガの予防にもなります。
日比野さんは、体幹を鍛えるためにプランクやブリッジなどの筋トレを行っています。 「プランクは腹筋だけでなく背筋や腰筋も鍛えられるのでおすすめです。 私は毎日朝起きたらプランクを30秒から1分間行っています」と日比野さんは言います。
「ブリッジはお尻や太ももの筋肉も鍛えられるので、女性にとっては嬉しい効果があります。 私は毎日寝る前にブリッジを10回ずつ3セット行っています」と日比野さんは言います。
②柔軟性を高める
柔軟性とは、関節や筋肉の可動域のことです。 柔軟性が高いと関節の動きがスムーズになり、筋肉の緊張やコリをほぐすことができます。 また、柔軟性が高いと呼吸も深くなり、酸素や栄養素の吸収も良くなります。
日比野さんは、柔軟性を高めるためにストレッチやヨガを行っています。 「ストレッチは運動前後だけでなく、仕事中やテレビを見ている時などにも気軽にできるので便利です。 私は首や肩、背中、足など全身をストレッチしています」と日比野さんは言います。
「ヨガは呼吸法とポーズを組み合わせて行うので、心身ともにリラックスできます。 私は週に1回ぐらいヨガ教室に通っていますが、自宅でもDVDやYouTubeなどでヨガをしています」と日比野さんは言います。
③血流を良くする
血流とは、血液が全身を巡る速度や量のことです。 血流が良いと新陳代謝が活発になり、老廃物や毒素が排出されます。 また、血流が良いと肌や髪の毛に栄養素や水分が届きやすくなります。
日比野さんは、血流を良くするためにウォーキングやマッサージを行っています。 「ウォーキングは有酸素運動なので、心肺機能を高めて血液の循環を促進します。 私は毎日30分ぐらい歩くようにしています。 歩く時は姿勢を正しくし、かかとからつま先までしっかりと地面を蹴るようにします」と日比野さんは言います。
「マッサージは筋肉やリンパの流れを良くして血行を改善します。 私は自分でできる範囲で手や足、顔などをマッサージしています。 特に顔のマッサージは小顔効果も期待できます」と日比野さんは言います。
日比野佐和子さんの睡眠法
日比野さんは、睡眠もアンチエイジングに欠かせない要素だと考えています。 「睡眠中には成長ホルモンやメラトニンといった若さを保つホルモンが分泌されます。 また、睡眠中には細胞の修復や免疫力の向上も行われます。 睡眠不足は肌荒れや老化の原因になります」と日比野さんは言います。
日比野さんの睡眠法は、主に3つのポイントに分かれます。 それは、①寝る前の習慣、②寝る時間と質、③寝る環境です。
①寝る前の習慣
寝る前の習慣とは、就寝前に行う行動や食事のことです。 寝る前の習慣が睡眠の質に大きく影響します。 例えば、寝る前に刺激的なものを見たり食べたりすると、脳や体が興奮して眠りにくくなります。
日比野さんは、寝る前の習慣として以下のことを行っています。
- 寝る3時間前までに夕食を済ませる
- 寝る1時間前までにスマホやパソコンなどのブルーライトを避ける
- 寝る30分前までに入浴やスキンケアなどのリラックスタイムを作る
- 寝る15分前までに本や音楽などの安眠グッズを用意する
「夕食は軽めにして消化しやすいものを選びます。 また、お酒やカフェインも控えます。 スマホやパソコンはブルーライトがメラトニンの分泌を妨げてしまうので避けます。 入浴は38〜40℃のぬるめのお湯で15分ぐらい浸かります。 スキンケアは自分で顔をマッサージしながら行います。 本や音楽は好きなものを選びますが、刺激的なものではなく落ち着いたものにします」と日比野さんは言います。
②寝る時間と質
寝る時間と質とは、就寝時刻や起床時刻、睡眠時間や深さのことです。 寝る時間と質が睡眠効果に大きく影響します。 例えば、早寝早起きすると成長ホルモンやメラトニンの分泌が最も多くなります。 また、睡眠時間は7〜8時間が理想的です。 睡眠の深さは、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが重要です。 レム睡眠は夢を見る睡眠で、脳や精神の回復に効果的です。 ノンレム睡眠は深い眠りで、身体や免疫力の回復に効果的です。
日比野さんは、寝る時間と質として以下のことを行っています。
- 22時〜23時の間に就寝する
- 6時〜7時の間に起床する
- 睡眠時間は7時間半を目標にする
- 睡眠の深さを測るアプリやデバイスを使用する
「私は早寝早起きを心がけています。 22時〜23時の間に寝ると、成長ホルモンやメラトニンの分泌が最も多くなります。 また、6時〜7時の間に起きると、朝日の光を浴びてセロトニンの分泌が促されます。 セロトニンは幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質で、気分や活力に影響します」と日比野さんは言います。
「睡眠時間は個人差がありますが、私は7時間半がベストだと感じています。 睡眠時間が短すぎると疲労やストレスが溜まりますし、長すぎると逆にだるくなります。 睡眠の深さは、レム睡眠とノンレム睡眠の割合で判断できます。 私はスマホやウェアラブルデバイスで自分の睡眠サイクルを測っています」と日比野さんは言います。
③寝る環境
寝る環境とは、寝室の温度や湿度、明るさや音などのことです。 寝る環境が睡眠の快適さに大きく影響します。 例えば、寝室が暑すぎたり寒すぎたりすると体温調節にエネルギーを使ってしまい、深い眠りに入れません。
日比野さんは、寝る環境として以下のことを行っています。
- 寝室の温度は18〜20℃に設定する
- 寝室の湿度は50〜60%に保つ
- 寝室の明るさは暗くする
- 寝室の音は静かにする
「私は寝室の温度を18〜20℃に設定しています。 この温度帯が人間の体温調節に最適だと言われています。 寒すぎると血管が収縮して血流が悪くなりますし、暑すぎると発汗して水分や塩分が失われます」と日比野さんは言います。
「寝室の湿度も重要です。 乾燥すると喉や鼻が乾いて風邪を引きやすくなりますし、湿気るとカビやダニが発生しやすくなります。 私は加湿器や除湿器を使って湿度を50〜60%に保っています」と日比野さんは言います。
「寝室の明るさは暗くするのがベターです。 明るい光はメラトニンの分泌を抑えてしまうので、眠りにくくなります。 私はカーテンやブラインドで外からの光を遮っています。 また、目覚まし時計やスマホなどの電子機器の光も気になる場合は、目隠しやタオルなどで隠しています」と日比野さんは言います。
「寝室の音は静かにするのが理想です。 騒音は睡眠の質を低下させるだけでなく、ストレスホルモンのコルチゾールを分泌させることもあります。 私は耳栓やイヤホンを使って音を遮断しています。 また、白色雑音や自然音などのリラックス効果のある音を流すこともあります」と日比野さんは言います。
まとめ
日比野佐和子さんの年齢は46歳ですが、肌年齢は22歳という驚きの若さです。 その秘訣は、食事・運動・睡眠の3つの生活習慣を見直したことにあります。 日比野さんは、以下のようにアンチエイジングに効果的な方法を実践しています。
- 食事は1日5食で血糖値をコントロールする
- 食事量の割合は朝5:昼3:夕2で基礎代呰を上げる
- 食事内容はナッツや玄米グラノラ、ヨーグルトなどの間食や卵やカレーなどの主食、舞茸やリコピン人参こいくれないなどの野菜を取り入れる
- 味付けは塩でシンプルにする
- 運動は毎日15分程度のストレッチや筋トレを行う
- 運動内容は体幹を鍛えるプランクやブリッジ、柔軟性を高めるストレッチやヨガ、血流を良くするウォーキングやマッサージを行う
- 睡眠は早寝早起きを心がける
- 睡眠時間は7時間半を目標にする
- 睡眠の深さを測るアプリやデバイスを使用する
- 寝室の温度は18〜20℃に設定する
- 寝室の湿度は50〜60%に保つ
- 寝室の明るさは暗くする
- 寝室の音は静かにする
日比野さんのアンチエイジング法は、誰でも簡単に取り入れられるものばかりです。 ぜひ参考にしてみてください。