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キングダムの河了貂は史実に実在したのか?女性軍師の正体と信との関係を探る

『キングダム』は原泰久さん原作の大人気漫画で、中国古代の春秋戦国時代を舞台に、秦王・政と大将軍を目指す信の壮大な物語を描いています。

『キングダム』に登場するキャラクターの多くは史実に基づいていますが、中にはオリジナルの架空の人物もいます。

その一人が信と共に戦場を駆ける女性軍師・河了貂です。

河了貂は史実に実在したのでしょうか?また、彼女の正体や信との関係はどうなっているのでしょうか?本記事では、『キングダム』の河了貂について紹介します。

河了貂は史実に実在しないオリジナルキャラクター

まず結論から言うと、河了貂は史実に実在しないオリジナルキャラクターです。作者の原泰久さんは、「キングダム英傑列記」のインタビューで、河了貂は史実に存在しない架空の人物であると語っています。

河了貂は『キングダム』の物語序盤から登場し、信や政と行動を共にしてきました。最初は金銭目当てでしたが、次第に信や政に心を通わせ、仲間や家族のような存在になりました。また、信や政と同じく成長していき、昌平君(しょうへいくん)の軍師学校で学んだ後、飛信隊(ひしんたい)の女性軍師として活躍するようになりました。

河了貂は中性的な顔立ちで、鳥を模した蓑(みの)を着ているため、性別不明のキャラクターとして登場しています。最初に出会った時は信も河了貂を男だと思っていましたが、後に女性だと判明しました。しかし、信は河了貂を女性として意識することはあまりありませんでした。

河了貂の正体は山の民「梟鳴(きゅうめい)」の生き残り

河了貂の正体は山の民「梟鳴」(きゅうめい)の生き残りです。梟鳴は秦国(しんこく)の西方にある山々を拠点としていた部族でしたが、秦国に追われて黒卑村(こくひむら)に流れ着きました。

しかし、梟鳴は黒卑村でも病気や飢えに苦しみ、次々と死んでいきました。河了貂は祖父と二人きりになりましたが、祖父も河了貂が5歳の時に亡くなりました。一人になった河了貂は祖父の遺言「あがいてもがいて這いずり回って生き残れ」「そうすれば、きっといいことがある」という言葉を胸に刻み、泥臭く生き抜きました。

河了貂は黒卑村で悪党の手下として日銭を稼いでいましたが、そこで信や政と出会い、彼らと行動を共にするようになりました。河了貂は信や政の夢や志に共感し、自分も戦場に立とうと決意しました。しかし、戦闘能力のない河了貂は剣術を学ぼうとしましたが、羌瘣(きょうかい)から「自分には向いていない」と断られました。そこで羌瘣から軍師になることを勧められた河了貂は、昌平君の軍師学校に入学し、一流の軍師になる道を歩み始めました。

河了貂と信の関係は仲間や家族以上のものになるか?

河了貂と信の関係は仲間や家族以上のものになるか?という問題は『キングダム』のファンの間でもよく話題になります。河了貂は信に対して恋愛感情を抱いているようですが、信は河了貂を女性として意識していません。しかし、二人の関係にも変化が見られる場面があります。

例えば、合従軍(ごうしゅうぐん)編で信と河了貂はキスをしています。しかし、それは偶然口が重なっただけで、色気も何もありませんでした。また、信はそのことを全く覚えておらず、河了貂を落胆させました。

しかし、魏火龍七師(ぎかりゅうしちし)編で河了貂が敵にさらわれた時は、信は必死になって河了貂を助けようとしました。信は我呂(がろ)から「なぜそこまでして河了貂を助けるのか?」と問われた時、「漂(ひょう)以来の身内だからだ」と答えました[^4^]。信は河了貂を家族のように大切に思っていることがわかります。

まとめ

『キングダム』の河了貂は史実に実在しないオリジナルキャラクターです。彼女の正体は山の民「梟鳴」の生き残りで、昌平君の軍師学校で学んだ後、飛信隊の女性軍師として活躍しています。彼女と信の関係は仲間や家族以上のものになるかどうかはまだわかりませんが、二人の絆は確かなものです。